IV/レッド・ツェッペリン(5/31)

僕にとってのロックバンドNo.1

ロックアルバム31」の5枚目にして、大御所バンド登場。おそらく僕にとって「好きなロックグループを5つ挙げよ」と言われれば、確実にランクイン。いや…おそらくベスト1に輝くかも知れません。

というわけで、最初にZEP(レッド・ツェッペリン)の曲の中でのベスト10を挙げておきます。

  1. レヴィー・ブレイク
  2. グッド・タイムズ・バッド・タイムズ
  3. カシミール
  4. アキレス最後の戦い
  5. 移民の歌
  6. ロックン・ロール
  7. 永遠の詩
  8. 天国への階段
  9. デジャ・メイク・ハー
  10. トランプルド・アンダーフット

一応、10曲であることを示すために数字を入れてますが、これは順位ではないです。いやー、10曲選ぶって難しい。僕にとってのZEPはビートルズと同じで、苦手な曲を探すことが難しい。

遅れてきたZEPファンです

僕にとってのレッド・ツェッペリン体験は、実はかなり遅いのです。もちろん曲そのものは、ロックを聴き始めた頃…というか深夜ラジオを聴き始めた中学生の頃に有名どころの曲である、ブラック・ドッグやロックン・ロール、移民の歌などはラジオで流れていましたので、それなりに知っていましたが。

ですが、自らレコードを買い始める頃には、すでにZEPは4枚のアルバムをリリースしていてどれを買っていいのか分からなかった…というのが正解。…なので、もし当時ZEPを知っていたら…という前提で、僕の小説の中でこんなくだりがあります。

「カンジは、なにを買うのー」とケイが横に立つ。

デヴィッド・ボウイの『折する星屑の上昇と下降、そして火星から来た蜘蛛の群』を買うか、レッド・ツェッペリンを買うか、さんざん迷って、『Led Zeppelin IV』のジャケットを見せた。

このアルバムは、ツェッペリンの中で最も売れたレコードで『ロックン・ロール』や『天国への階段』が収録されている。ジャケットにはLed Zeppelinという文字も、アルバムタイトルもなく、薪を背負った老人の絵が描かれているだけだった

「なあに、これ」と彼女は不思議そうな顔でジャケットを見ていた。

遠い昔の未来の記憶 Kindle版 より

さらに、高校時代に聴いていたラジオや、毎月買っていたロッキングオンという雑誌で渋谷陽一がZEP、ZEPと騒いでいるのがうっとおしくて(笑)、あまり熱心に聴いていなかったのです。そのころの僕にとっては、レッド・ツェッペリンは、ディープ・パープルやブラック・サバスと同じようなハードロックバンドという認識しかありません。

加えて浪人時代(1977年)にレコードを毎月10枚ほど買うようになってからは、パンクやニューウェーブが登場したことで、それまでのハードロックやプログレは「オールドウェーブ」とか「ダイナソーロック」とか呼ばれて蔑視されていた時代で、僕もそのあたりのロックには距離感を持ってました。

ですが…、こっそり隠れて(笑)ハードロックやプログレも買っていたのです。最初に買ったのはZEPのファーストアルバム、それが以外にかっこよく、気がつけば大学時代に全部のレコードを買っていました(笑)。

ロックアルバム31は、レッド・ツェッペリン IV

さて、そんなわけでZEPから1枚選んだのが「レッド・ツェッペリン IV」です。実はこのアルバムは、僕の小説の中にも書いていますが、ジャケットにはLed Zeppelinという文字も、アルバムタイトルもなく、薪を背負った老人の絵が描かれているだけのもの。日本だとレコードの帯があるので、ミュージシャン名はわかりますが、海外ではかなりの暴挙だったようです(そのあたりはWiki に詳しく書かれています)

なぜ「レッド・ツェッペリン IV」を選んだのかは、上記のZEPベスト10の中で、3曲がこのアルバムに収録されているから…というシンプルな理由です(笑)。

このアルバムは、ブラック・ドッグ、ロックン・ロール、天国への階段…と名曲揃いなのですが、一番好きなのはB面の最後の曲「レヴィー・ブレイク」です。YouTubeに映像があったので貼っておきます↓


↑映像は、当時のものを寄せ集めただけのものですが、聴いて欲しいのは、このサウンド。特にドラムの音がすごい。他にも音響的に多彩なアイデアが盛り込まれており、今でもヘッドフォンで大音量で聞くと、後半のぐるぐる回るドラムに目眩がします。このあたりはWiki に詳しく載っているので、ご覧ください。

ちなみに、僕がレッド・ツェッペリンを評価しているのは4人というメンバーに何の無駄もないということ。それはビートルズと同じ。というか演奏能力に関してはビートルズ以上だと思います。だからこそドラムのジョン・ボーナムが他界したことで、バンドは解散する。それしか選択肢がないという潔さ。そして個人的にはZEPの中でボンゾ(ジョン・ボーナム)こそがZEPの演奏における中心人物だと思っています。

そうそう、ボンゾで思い出したのですが、2018年に北海道の「よよか」という少女(当時八歳)がボンゾのドラムをカバーしていて、これが世界中で絶賛されています。この動画などは160万再生。ちなみにZEPのロバートプラントがこの動画を観て絶賛したという…。彼女はインターネット上の日本の著名人10人にも選ばれています。すごいですね。特にバスドラの頭抜き三連。

ジミー・ペイジがかっこよすぎる

そして、ZEPはスタジオでも鬼のような音作りをするのですが、ライブがかっこいい。特にフロントマンのジミー・ペイジ。多くの人々が「ジミー・ペイジはギターがへたくそ」とかいう輩が多いのですが、おまえら、ほんとうにギターのうまい下手がわかるのか…と。

↑この動画は、映画「狂熱のライブ」のオープニング、「レッド・ツェッペリン IV」にもフューチャーされている「ロックン・ロール」。誰かに「これぞロックという映像があれば…」と所望されれば、まよわずこれを観てくださいと言います。

とにかくジミー・ペイジの動きに注目。ずっと動いていますよね。布袋寅泰よりも激しい動き(笑)。さらにチャック・ベリーばりのダッグウォークや、ピート・タウンゼントやパンクバンドのようなジャンプ!すべてがかっこいい。

それはオーディエンスが観たいものをペイジは演じているのだと思います。動かないクラプトンやベックやリッチーとは違って、オーディエンスのことを考えている。そこに犠牲になるのがギターテクニックだとしても、そこはばっさり切り捨てる。ここがユーザーエクスペリエンスというか(笑)、ペイジのすごいとこ。

そしてずっと観ているとわかりますが、他のメンバーもライブでは、それぞれの役割をしている。胸をはだけて、ちんこの形がくっきり分かるジーンズをはいたプラントはセックスシンボルの役割を担っていますね。フロントのペイジとプラントをしっかり支えるジョッジー(ジョン・ポール・ジョーンズ)とボンゾ。演奏そのものは3ピースなのに、カチカチに固まった音を出すのはZEPならでは。すべてが素晴らしいと思うのは僕だけですか?

いつかZEPを見ることができるのでしょうか?

現時点でボンゾが亡くなっていることで、レッド・ツェッペリンというバンドは解散した状態になっていますが、2007年12月10日に一回限りのライブとして「祭典の日」というパフォーマンスを行っています。亡くなったボンゾのドラムには、なんと息子のジェイソン・ボーナム。

これを観ていると、もうドラムはジェイソン・ボーナムでええやん…と思いませんか。ジェイソンを正式なレッド・ツェッペリンの2代目ドラムとして、まじで再結成して欲しいし、僕は死ぬまでにレッド・ツェッペリンを観てみたい。

ジェイソンがドラムであることに、ZEPファンは誰も文句を言わないと思いますが…。

というわけで、最後にケネディ・センター名誉賞 を受賞したZEPの表彰式でのパフォーマンスでの映像を貼ります。ここでジェイソンが登場しますが、もうZEPはファミリーのようですよね。

ちなみに、僕は毎回この動画を観て涙を流します。ロバート・プラントと同じように…。


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