日本映画

映画レビュー

少年メリケンサック

映画のなかで、ハルオが言っていたが、バンドってのは、うまくいっているときは怪獣みたいな破壊力がある。何をやってもうまくいく…と。確かにそうだ。リハーサルを重ねるごとにうまくなるし、それは一気にライブで放出される。新曲ができるのも、ツアー中だったりするもんな。バンドはツアーで成長する。そのことがよく解っている映画。

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未亡人ごろしの帝王

昨年の末にお亡くなりになった梅宮辰夫さん。晩年は貫禄のあるよきパパだったり、料理人的なイメージ、その前は「仁義なき戦い」シリーズの無法者のヤクザのイメージがあると思うのですが、僕にとって梅宮辰夫は、この「帝王」シリーズや「不良番長」シリーズの、プレイボーイでスケコマシな役が最強だと思います。

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ルパン三世

そういう意味では、日本映画のエンタティメントとしては限界かもしれないよね。よくやった。けどルパン三世の設定がうまくいっている以上、これってハリウッドに持っていけば、もっと面白い映画になったのかもしれない(そもそもアルセール・ルパンの孫が日本人ってのが無理があるし)。あ、でもエンディングのかっこよさはタランティーノみたいでかっこいい。それで全部許す。

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八月の狂詩曲

すばらしい映画だった。特にラストシーン。雨の中を、暴雨の中を、傘をもって、ぐんぐん歩いていくおばあちゃん。傘がオチョコになってもなお、どんどん進んでいく。そして、おばあちゃんを追いかける、孫と子供たち。ぬかるんだ田舎道で、泥に足を取られて転んでもなお、全力で、全力疾走でおばあちゃんを追いかける子供と孫。

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仁義なき戦い 広島死闘篇

大友勝利を演じる千葉真一。やくざの最低な人格を見事に演技している。頭が悪くて、自分(たち)の事しか考えず、カネと女と酒のことしか考えない最悪な人格を見事に演じている。セリフのなかで「おめこ」とか「せんずり」とか放送禁止用語をばんばん連発する。見事だと思う。最強である。最低である(笑)

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桐島、部活やめるってよ

何が印象に残るかというと、学校の生活。誰もが経験してきた中学や高校の風景。映画を観終わって残るのは、この映画に出てくる高校生たちではなく自分自身なんだよね。教室、放課後、体育館、屋上、廊下、校舎の裏…。沢山の思い出がある場所。そんな場所での自分自身の記憶が、この映画と重なってくる。映画がよいのか原作がよいのか分からないけど、まあ、そんなことはどっちでもよい。

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地下鉄に乗って

最初にタイムスリップするのは、昭和39年の新中野駅周辺。セットはハリボテ感が拭えないチープなものだけど、出てくるディティールが駄菓子屋、赤電話、映画館、屋根付き電話ボックス、パチンコ&スマートボールなど…何もかも懐かしい。昭和39年と言えば、まだ僕は幼稚園児だし、ほとんど当時の記憶もないのだけど、懐かしい気持ちになれる。

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色即ぜねれいしょん

深夜放送のリクエストカード、モーリスのフォークギター、休み時間に学食にダッシュして食堂のおばちゃんに押し寄せる男子高校生(男子校なので)、「阪急電車の中でチョンコしばいたった」というセリフ、女子高生見つけては遠くから「オメコー」と叫ぶ姿。学校帰りにカツアゲされること。ロック喫茶、アングラ劇団…。なんでこんなにも僕の高校時代をトレースしているんだろう…と思うくらいに笑える。