コロナ前の世界には戻れない

刻々と世界は変わってきた

昨日、初台商店街の多くの店が開いていたので「飲食店が営業再開してた」という記事を書きました。そのことが気になって、昼間いやいやテレビを付けてみたのですが、やはり先週末の土日は自粛への反発で、都内では多くの店が営業を再開し、居酒屋も酔っ払いが、ワーワーと三密を楽しんでいたようです。

びっくりですね。きっと2週間後には感染者数がリバウンドして、さらに自粛期間が伸びることでしょうね。

僕はテレビは不安を煽ることが目的で(おそらく意図的にやっている)、何か社会悪を見つけることが使命だと思っている連中だと信じて疑わないのですが、それでもやはり先週末の人出は異常であり、このままだと、ますます奴ら(誰)の思う壺だと思うわけです。

やっぱりテレビは信用できない

昼間テレビを見ていて思ったことは、やっぱり「情報操作されている」ということでした。飲食店が営業再開されていたことは事実ですが、そこに異常なほどに店舗に向かう顧客への攻撃、そして終わりのない自粛を煽る姿勢。ナレーションの口調を巧みに操作して、僕たちを不安へ不安へと導きます。

もちろん、自粛期間なのに経済的な打撃から店舗をオープンしてしまった経営者の気持ちもわかります。僕が見ていたのは上野・アメ横の高架下の居酒屋なんですが、その店主にインタビューした言葉の中から「上野は人が多くなければ街らしくない」という言葉だけを切り取る報道に、なんだか暴力的なものを感じました。

むろん、その言葉を発したオーナーさんの気持ちもわからないではないけどね。そこで考えたのは、自粛している店や企業は、自粛が終わって営業再開したら、どんな状態になると思っているのでしょうか。本当に昔のようにお客さんが来てくれて、コロナ前のように商売繁盛するのでしょうか。

自粛が終われば元に戻るか?

その残念なテレビを観ていて(笑)思ったことは、多くの人々が自粛が解除され、ウィルスへの恐怖が消えれば、社会は元に戻ると信じていることです。自粛が解除されれば、飲食店にお客さんが戻ってくるという考え方。

むろん、そう願っていることはわかりますが果たしてその通りになるのか。それは時間との戦いで、多くの飲食店は致命的な打撃を受けるでしょう。すなわち閉店や倒産に追い込まれる。

現在の自粛期間での店舗の赤字。従業員をリストラしただけでは追いつけないでしょう。なによりも店舗の家賃が大きい。その金額がボディブローのように効いてきて、蓄えのない店舗は倒産するしかない。政府はいつまでたっても金を出さないし、金を出すと言っても本丸は融資。無利子で長期貸付可能と言っても、借金は借金です。

それよりも、このコロナ禍でお客さんの意識が大きく変わったことも事実。ウィルスへの恐怖が消えない限り、三密を恐れて宴会が平常化するのはもっと先でしょう。そして何より意識が変わったのは「おうちで食べよう」という意識。

お客さんも同様に、仕事でピンチを迎えているでしょうから経済的に苦しい。そんな客が店舗に金を落としてくれるのか…ということ。そして自粛で体験した「家飲み」のコスパの良さ。

それは僕自身の体験でもそうなのですが、外食をするコストを自炊と家飲みに回すと、はるかに安いし、しかも「おいしい」←ここが重要

例えば焼肉屋にしても寿司屋にしても、自宅なら高級和牛をどっさり食べても安い焼肉屋よりも安いということ。そしてお酒も原価で飲めるし、酔っ払っても電車に乗って帰る危険がない。

そんなことも含め、コロナ前での飲食店への価値観が大きく下がっているのではないかと思ってます。

救いは人々が繋がっているということ

とにかく、このままでは日本から(いや世界から)どんどん仕事が消滅していきます。その中で僕たちは何もすることができない。けど考える時間はたくさんある。この先どうなるのかを考える時間。それはこれまで生きてきた価値観が大きく変わる準備期間ではないかと思ったりします。

そして、これまで地球の歴史上の危機と比べて、画期的に異なることは「僕たちは世界と繋がっている」ということです。先の大戦争の頃でさえ、国民は国家が何をしているのか知らされていなかった。

もっといえば他国のことも何も知らなかった。ところが現在は、何の既得権も持っていない僕ですら、インターネットを駆使すれば世界の情報にアクセスできるのです。そして、地球がどこに向かっているのかも、イメージを広げることができる。

このウィルスによるパンデミックのピンチは、地球上に生きているすべての人類が共通して持っている意識で、世界はその意識で繋がっているように思います。

それは疾患への不安だけでなく、経済的なことや世界情勢までも。そして、多くの人々がパンデミック以前の世界に戻れないことを理解し始めて、色々な事柄、常識を疑い始めるのではないでしょうか。

それは情報操作であったり、経済であったり、もっといえば資本主義だったり。そして私たちは、この危機のなかでとっても大切なものを見つけてしまったのです。

それは「愛」だと思います。夫婦やカップルや家族や隣人への愛。それさえあれば経済的な危機も乗り越えていける可能性があるように思います。もう無理に、パンデミック以前の世界に戻らなくてもいいんです。多少の不自由があろうが、愛と笑顔が絶えない世界の方が素敵だと思います。


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