ドゴラとバルゴンと大魔神

もちろん怪獣好きな子供でした

昭和33年(1958年)生まれですから、もちろんあらゆる「怪獣」の洗礼を受けて大きくなりました。幼稚園の頃は銭湯に通っていましたから、そこに貼られている怪獣映画(おそらく三大怪獣 地球最大の決戦)のポスターに胸踊らせ、テレビで「ウルトラQ」がスタートしたのが1966年なので小学校1年生。

もちろん僕も両親にねだって映画館に連れて行ってもらいましたが、タイミングが合わず、最初に見た怪獣映画は1964年の「宇宙大怪獣ドゴラ」と云う、なんとも地味な怪獣映画。同じ東宝映画でもゴジラやキングギドラのように明確な造形ではない、クラゲのような怪獣が地球を襲うと云う、ウルトラQの「バルンガ」よりも地味な怪獣(笑)

それでも、親(おそらく父親)に映画館に連れ来てもらったことは嬉しくて、幼稚園の年長さんだけど、なんとなく映画は覚えています。

怪獣映画というよりもおっさん達が拳銃をぶっぱなすギャングと警察の映画的な記憶しなかないのですが、先日改めてアマゾンで「宇宙大怪獣ドゴラ」を見たら、その通りで55年前の記憶が間違っていないことに自分を褒めたくなりました(笑)

当時のガメラはゴジラの対抗馬

この頃の僕は、どちらかと云うと怪獣映画よりも「東映まんがまつり」を熱心に見ていたようで、わんわん忠臣蔵、アンデルセン物語、空飛ぶゆうれい船、長靴をはいた猫…とほぼほぼコンプリートしてます。その「東映まんがまつり」の対抗馬「東宝チャンピオンまつり」もタイミングが合わず、そんな時に見たのが大映の怪獣映画でした。見たのは「ガメラ対バルゴン」と「大魔神」の二本立て。

当時ガメラは、ゴジラと並ぶ子供達の怪獣ヒーローだったのですが、この映画では僕は退屈していたような記憶があります(笑)。いわゆる怪獣が出てこないストーリーは、なんだか大人の世界で、さらにバルゴンが出てきてからも戦闘シーンが、ずっと暗い映像で、あんまり覚えていないのですよ。

改めて見ても、バルゴンって造形的にかっこ悪いし(笑)、大人になって見てみると、ガメラ2作目を大阪城をぶっ壊しながら戦うのは「ゴジラの逆襲」のパクリなんちゃうか…と思ってみたり。

もちろん、映画を見ていた小学生は、それなりに必死に観ていたのでしょうが、あれから50年以上経って、あまり記憶に残っていないのは、映画として面白くなかったのでしょうね。

トラウマになるほど怖かった大魔神

そのガメラよりもすごかったのが「大魔神」。本当に子供心に怖かった。いや、怖かった。本当に怖かった。ガチで怖かった。

そして、50年以上経って、アマゾンで観ても大魔神は怖い。もし観たことがないならば絶対に観てみてください。怖いです。あまりにも怖くて僕は大魔神の夢を観てしまったほど(笑)…おねしょはしませんでしたが…笑

大映も、思った以上に大魔神の反響が大きかったようで続編「大魔神怒る」「大魔神逆襲」を作ってしまうほど。この三部作はおすすめです。


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