「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」観た

久々の映画館でした

映画が好きです。映画館で観るのが好きです。僕も妻も。

といっても、日々それなりに忙しいし、お金もかかるので(笑)そんなに頻繁に映画館に足を運ぶ夫婦ではありません。1年で10本くらいでしょうか。特にアメリカ旅行から帰ってきてからは、ふたりで一緒に外出できる機会が少なかったのですが、今回「もうすぐ終わってしまう」という危機感を感じて、タランティーノの「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」という映画を観てきました。

僕たちが映画を観るのは、大抵が新宿TOHOシネマズ。なぜかといえば遅い時間で映画を観ても、タクシーで家まで帰れる。最悪は歩いて帰れる距離だからです(笑)。でも今回は新宿も六本木も渋谷も、この映画が終わっていたので唯一残っていたTOHOシネマズ日比谷シャンテという映画館に行ってきました。

なんか、すごく小さな映画館で同じ金額払うのにスクリーンが小さいと腹たちます(笑)。おまけに売店もスタッフ2人でポップコーンを買うのにすごい行列で、最悪なのはビールが売っていないこと。

めちゃくちゃ面白い映画でした

まあ、スクリーンが小さいとかビールが飲めないとかは、映画が始まると気になりませんでした。ご存知のようにこの映画、監督は「クエンティン・タランティーノ」。主演は「ブラッド・ピット」と「レオナルド・ディカプリオ」というゴージャルな布陣。特に僕にとって、好きな監督、好きな男優ともにタランティーノとブラビはランクインしているので(笑)、見逃せない映画だったんです。もちろん、映画の趣味が合う妻もね。

さて、ここからの映画の感想に関してはネタバレがあります(僕のブログでは大抵そうなると思います)。しかも、この映画についてはWikiペディアに全てストーリーが公開されているので、気にしないで書きます(笑)。

まず題名。日本語に訳すと「古き良きハリウッド」となるのでしょうか、もちろんそれはタランティーノ視点での古き良き時代。それは酒を飲んで運転しても大丈夫な時代(これは今も変わらないみたいw)、路上でもレストランでも映画館でもタバコが吸える時代。そして、映画の都ハリウッドで映画スターたちがギラギラと生きていた時代。この映画にはスティーブ・マックイーンやブルース・リーも出てきます。この映画の時代背景は1969年。僕が小学校5年生ですから、そろそろチンコに毛が生え出して、大人の世界を意識する時代。

とりわけ、日本には映画も音楽も2,3年遅れてやってきますから、まさに僕の思春期の目覚め的な頃のアメリカ。大好きなアメリカが描かれています。

この時代、ブルース・リーはハリウッドで名をあげるために、ハリウッドスターを相手にクンフーの指導をしていたそうですが、そのあたりを知っている人にはニヤニヤして観てしまうに違いありません。ちなみにその彼は、ブラピにボコボコにされるのですが(笑)、それは決してブルース・リーをバカにしているのではなく、タランティーノの愛だと思うわけですよ。

実際にキル・ビルのユマ・サーマンの黄色いジャージや、ギャングたちがつけていたグリーン・ホーネットと同じマスクなど。彼は絶対にブルース・リーが大好きなはず。僕とおなじで。

あと、この時代はビバリーヒルズでは夜な夜なパーティが行われていた感じも伝わってきます。できればスティーブ・マックイーンの隣に住んでいたThe Whoのドラマー、キース・ムーンのエピソードも入れてほしかった。

僕は、いつも映画を観る際に事前に情報を仕入れないで観るのが好きです。せいぜいトレイラー(予告編)を観る程度。今回のこの映画もそうでした。

だから、物語が進むに連れて、ロマン・ポランスキーとシャロン・テートが出てきたあたりで「あ、この映画ってもしかして、あの事件のことに繋がるのかな…」とワクワクしました。ブラピが屋根のアンテナを治しているときに、チャールズマンソンが出てきたときは「キター!」と声を出しそうになりました。

きっとアメリカでは、この事件はオウム真理教の事件と同じくらいにカルト集団事件としては有名なので、観ている人は「どんな終わり方をするのだろう?」と思って観ていたはず。もちろん僕もそうでした。

タランティーノ大好きなのです、ぼく

さて、監督のタランティーノ。ちょっと驚いたのは、この作品がまだ9作目なんですね。ということは、僕ほとんどの作品を観ています。というか全部観ています。そして「ヘイトフル・エイト」以外は全部好きで、特にこの作品は、僕が好きな「パルプ・フィクション」や「ジャッキー・ブラウン」に似た匂いがします。それはきっと僕が好きな「アメリカの日常」が描かれているような気がするのです。

たぶん、それは先月アメリカ旅行をしてロサンジェルスで、1日メルローズアベニューや、ハリウッドに居たからかもしれません、余計に映画を観ていて懐かしくて大好きな匂いがしてきました。

僕がタランティーノが好きな理由はなんだろう。まず「黄色」が好きなこと(笑)。これは今回でも黄色推しでした。そして音楽。

パルプフィクションではチャック・ベリー(ディック・デイル&ザ・デルトーンズの「ミシルルー」も最高ですが)、ジャッキー・ブラウンのボビー・ウーマック。そして、今回はサイモンとガーファンクルの「ミセスロビンソン」でニヤニヤして、極め付けはローリング・ストーンス「アウト・オブ・アイム」とディープ・パープルの「ハッシュ」であります。この音楽のセンスすごいです。

もちろん、タランティーノならではの暴力シーンは、今回は凄まじいものがあります。チンコを噛みちぎる犬とか、女の顔面を挽肉になるくらいに殴りつけるブラピと、火炎放射器でいい感じに人間をローストするディカプリオ(笑)。もう最高です。深作欣二亡きあと、きっちり暴力をエンタティメントに仕上げることができるのは彼だけですよね。

そして、実際の史実がありつつも、その事前のエピソード(もちろん映画としての)で終わるエンディングが「うまいなあ」と感じた映画でした。ディカプリオがシャロン・テートの家に招かれる際に、門があけっぱなしになっているところとか、多くを語っていないけど、史実にうまくリンクして、そこから先は「観たひとのイマジネーション」に委ねるあたりが、すごいっすね。

やっぱブラピがすき

そして、ミーハー的にブラット・ビッドが猛烈にかっこいい。個人的には「セブン」あたりから、ブラピにぐらぐらとハマってしまいました。いい感じにニヤニヤしている表情が大好きで、今回も「僕の大好きなブラピ」でかっこよかった。しかも、いま彼の実年齢は55歳で、いい感じの年のとりかたをしていると思いました。

それは老けてきた…のではなく、若々しいのです。しかもそれは努力している若々しさで、そのあたりは体型や鍛え方が物語っていると思います。

今回久しぶりに映画のパンフレットを買ってしまったくらいです(映画のパンフレットを買うのは2年に一回くらいw)。けど、やっぱり読んでみると字が小さすぎて「買ったけど、読めないもの」になってしまって、部屋を飾るインテリアになってしまいましたけどね。


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