リービング・ラスベガス

切ない映画…です

1995年の映画。以前にTSUTAYAでレンタルしたことがあった。その時も、染み込むような切なさに感動したことがあった。今回Huluにラインナップされていたので、さっそく観る。

アル中の中年男性と娼婦のラブストーリー。男は人生に絶望し死を選ぶ、そしてアルコールで死ぬことを決め、死に場所にラスベガスを選んだ。

オープニングの映像、スーパーマーケットで踊りながら酒を買っていくシーンが好き。これから起こる出来事は、悲劇しかないことは、本人も解っているはず…それなのに、酒を飲み続けなければ行きていけない…というアル中の悲劇。

人生を諦めたからアル中になってしまったのか、アル中になったので人生を諦めたのか…そのあたりは明確に描かれていないが、誰もが人生でくじけそうになったとき、全てを諦めて、快楽に溺れたい…という願望はあるのではないかと思う。

少なくとも僕にはある。

そうしたネガティブな考えは持ってはいけない…と、教えられて生きてきた僕たちにとって、正面切って堕落していく様を描いたこの映画はすごいと思う。

ラスベガスという街は

ラスベガスには今まで3回遊びに行ったことがある。この街はカジノの街で、一見するとヤバそうな街のようだが、実はアメリカで一番安全な街だ。それはカジノを仕切っているのがマフィアなので、多くのアメリカ人にカジノで遊んでもらい、お金を落としてもらわなくてはいけないため、遊びに来た観光客をマフィアが守っている。いわゆる自警団としてのマフィア。

実際に夜中に歩いても、恐怖感は全然なかった。そして家族でカジノに行くために。女子供のために娯楽施設が遊園地のように整っていて、買い物もできるし、子供も遊べる街。そこを死に場所に選ぶ男がニコラス・ケイジ。

ニコラス・ケイジが好き

映画に話を戻すと、ニコラス・ケイジは登場シーンのほとんどをは酔っ払っていて、それだけでもすごいのだけど、加えて娼婦のセーラとのラブストーリーは、悲しく、美しく、切ない。 もう一度云う、悲しく、美しく、切ない。

ニコラス・ケイジといえば、僕にとって、この印象での演技があまりにも突出しすぎていて、ほんとうに、アル中で自堕落で退廃的で破滅型の男ではないか…と錯覚してしまう。

これ以外の歴史学者でも、刑事役でも、殺し屋役でも、スーパーヒーローでも、なんか、無理して頑張っているなあ…と思ってしまうほど (笑)。この映画一本で、彼はどんな役をやっても深層心理では、破滅型の男ではないか…と、思ってしまうほど、強烈な映画なのである。ニコラス・ケイジって、とても好きな俳優なのだが、そのきっかけがこの映画。

ちなみに、ニコラス・ケイジは、この映画でアカデミー賞、ゴールデングローブ賞の男優賞を受賞している。当然だろう。

大好きな映画。きっとまた観るだろうと思う。

  • 監督/脚本:マイク・フィギス
  • 出演者:ニコラス・ケイジ/エリザベス・シュー
  • 音楽:マイク・フィギス
  • 日本公開日:1996年9月14日

この映画は2019年現在、アマゾンプライムにもHuluにもネット配信で視聴できないようです。AmazonではDVDが販売されていましたので、よければこちらでご覧ください。あるいはレンタルDVDとか。


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