ランボーシリーズの第一作
実は僕は、ちゃんとランボーを観たことがない。それどころか「ロッキー」も観たことがない(笑)。なんともスタローン離れしている映画ファンなのである(苦笑)。実はロッキーも同じで僕にとってのスタローンは、ハムのコマーシャルに出演している兄ちゃんでしかなかった。
1982年のこの映画は、当然のことながらスタローンが若い。ベトナム帰還兵という設定も時代を感じさせるものだ。 舞台はベトナムでもアフガンでもなく、アメリカの田舎町で、敵は保安官と州警察である。なんとも小粒だが、逆にそれが、ランボーの苦悩とかも含めて、うまく表現できていて、デビュー作品としてはちょうど良いと思った。
とにかくはじめて観るランボーなので、何もかもが新鮮だった。 ランボーの魅力はジャングルの中での戦闘だ。 土に潜ったり、木の上に登ったりして、確実にひとり一殺で敵を消していく。
まるで必殺仕事人
まるで必殺仕事人のような戦闘に「ひとりで闘う」ことの美学がある。後半、重機関銃をぶっ放すガンファイトより、この仕事人のようなランボーに魅力を感じる。ひとりなのに一個小隊くらいの破壊力。まるで花の慶次の前田慶次郎のようである(謎)
そんな無敵の彼も。最後にトラウトマン大佐に、ベトコンとの戦いの壮絶さを訴え、友が死んでいったことに泣きじゃくる。それを嗚咽をこらえつつも抱きしめるトラウトマン大佐。ここから物語がスタートしそうな予感がした。
映画そのものは、時代のせいか、それに関係する機材のせいか、監督のせいか、カメラマンのせいか、照明のせいか、予算が少なかったせいなのか解らないけど1982年の映画にしては古臭い印象だった。
でも、最後まで十分に楽しめたし、このまま続編が見たくなるような構成になっていた。面白かった。
- 監督:テッド・コッチェフ
- 出演者:シルヴェスター・スタローン
- 日本公開日:1982年12月18日
- Wikiペディアで見る