少年メリケンサック

3回観た大好きなクドカンワールド

2009年の宮藤官九郎監督の日本映画。実はHuluで2回観て、先日3回目Amazonプライムビデオでも観た。

ネットで見つけたパンクバンドをスカウトしようと動いてみたら、その映像は25年前のもの。会ってみると、今はただの子汚いオッサンだった。ダメダメな人生を歩んだオヤジたちが再結成しライブハウスの全国行脚を経て、マネージャの宮崎あおいが大奮闘する、ドタバタムービー。

僕も30年前は、バンド活動をしていた。仲間を集めてスタジオに入り、練習を繰り返し、バスに乗ってライブハウスを回る。まさに、あの頃の空気が蘇ってくるような映画。さらに、主人公たちも僕とほぼ同年齢なので、まだ、俺にもバンド活動ができるんじゃないか…って思えてくる。

僕らのバンドは、どっちかというとニューウェーブというジャンルに属していたが、大雑把には、パンクもニューウェーブも同じジャンルなので(笑) この映画で出てくるパンク魂を語るセリフや演出は、細部に渡ってよく理解できる。パンクというか、バンド活動してた人なら、シンパシーを覚える映画なんだろうな。

25年前の少年メリケンサックがかっこいい

最初に出てくる、若かりし日の少年メリケンサックがかっこいい。セックス・ピストルズとイギー&ストゥージスを混ぜたようなパンクバンド。イカしていると思う。

それに比べて、おっさんの少年メリケンサックは本当に悲惨。まあ、悲惨に描かないと映画にならないからなんだろうけどね(笑)。それでも、彼らがツアーに出て回数を重ねるごとに、どんどん演奏が上手になっていくのが憎い演出である。

映画のなかで、ハルオが言っていたが、バンドってのは、うまくいっているときは怪獣みたいな破壊力がある。何をやってもうまくいく…と。確かにそうだ。リハーサルを重ねるごとにうまくなるし、それは一気にライブで放出される。新曲ができるのも、ツアー中だったりするもんな。バンドはツアーで成長する。そのことがよく解っている映画。

そういえば、Wikiで分かったんだけど、この映画にアナーキーの中野茂とか、遠藤ミチロウもカメオ出演しているらしい。四回目また観ちゃおうかな。

そして4回目を観てしまった

見出しにもありますよう、4回目を観てしまいました。というのも、ここまでの記事は昨年2019年の春頃、このブログの準備のための下書きとして保存していたものなのです、それを公開しようと映画のスクリーンショットを撮ろうと思っていたのですが、なぜかAmazonビデオでは非公開になっていたのですよ。

多分(勝手な個人的な意見ですが)、ピエール瀧の逮捕問題で自粛がかかっていたような気がします。わかりませんが、知りませんが(笑)。

で、今年になって再びAmazonビデオのリストを観ていたら、再び少年メリケンサックが表示されていました。最初はスクリーンショットを撮るだけのための飛ばし視聴のつもりだったのですが、観ているうちにじっくり最後まで観てしまい。しかも、4回目は今までで一番感動してしまいました。

佐藤浩市は僕と同世代なので、すごく思い込みを持って観れてしまうのですね。おっさん(というか老人)になっても、パンクであり続けることに、じわっと涙が滲みそうになりました。

ラストの方の病院のシーンで、ドラムのヤングが骨折で諦めたパンク兄弟に向かって「あんたら俺の憧れなんすよ。ハゲても腹が出ても、屁が臭くても、俺の憧れなんすよ!」と男泣きするとこ、ここ泣けます。だってその通りだから。

それは、この映画を最初にみた僕がおっさんから老人になったこともある。そして自分自身が「まだ何かを諦めていない」人生を送っていることにも関係している。そして同じように、同世代の仲間とまだバンドを続けようとしていることもある。

そんな感じで、面白かった映画から感動する映画としても僕の個人的ランキングでは赤丸上昇しています(笑)。

それと、もうひとつは自分が「小説」というものを書き上げたことで、他人様の作った創作を見る目がずいぶん変わったと思いました。これを作ったひと(今回はクドカン)が、何が言いたくて、どこにそんな宝石が隠されているのか、じっと鑑賞していました。

あ、それと改めて宮崎あおいが可愛い。佐藤浩市の恥も外聞もない演技もかっこいいですが、宮崎あおいも素晴らしい。同じく病院のシーンで、目に涙を貯めて(しかも眼球が赤い)、アキオを睨みつけて罵倒するシーンは感激もの。

そんな映画のエンディングのライブシーンは、ガチでしびれます。もしかしたら、5回目もあるかもしれません(笑)

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