ストレンジャー・ザン・パラダイス

よくわからないけど心に残る

1984年、ジム・ジャームッシュ監督のアメリカ映画。モノクロ。 はじめて観るジム・ジャームッシュ作品。もちろん有名な監督なので存在は知っていたし、確かジョー・ストラマーのドキュメンタリーにも出ていたので、ぼんやりとは知っていた。

いわゆる映画芸術なんでしょうか。よくわかりません。 アメリカ映画なのに、モノクロで音の使い方や、ぼそぼそしたセリフ回し、カットごとに黒くフェイドアウトする手法などは古いフランス映画のような印象。

不条理喜劇という言葉を、Wikiで見つけたけど、まさにそんな感じ。 確かに個性はあるので、それなりに楽しめるが、ストーリーそのものは、なんのこっちゃ…って感じだった。

芸術として観ればよいのか?

大学生の時に「勝手にしやがれ」をはじめとしたヌーヴェルバーグ特集を見たことがあり、その時に感じ取った印象に近い。でも一応美大に通っていた僕には芸術を勉強しようという意欲がそれなりにあり、理解できない自分はダメなやつなのかな…とか思って、一生懸命に考えて理解しようとしていた自分が懐かしい。

今の僕には、あまり「お芸術」は必要ないんだな…と思った。 発表当時の1986年頃に見ていたら、もっと違った印象になっていただろう。

ただし、見終わって半日経っても妙にいろいろなシーンを覚えていて、不思議な感じだった。1年経った今でも、モノクロの映像はなんとなく夢の中の景色のようで、ふと思い出すことがある。心のどこかに入り込んで来るような映画なのかもしれない。

  • 監督/脚本:ジム・ジャームッシュ
  • 出演者:ジョン・ルーリー/エスター・バリント
  • 音楽:ジョン・ルーリー
  • 日本公開日:1986年4月19日
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