カンパニー・メン

とにかく豪華なキャスティング

2011年、リーマンショック後の企業リストラを描いたアメリカ映画。ベン・アフレック、ケビン・コスナー、クリス・クーパー、トミー・リー・ジョーンズ と豪華なキャスティング。

米国の大企業GTX社は不況の影響で株価が落ち、その対策として大規模なリストラを敢行。物語は、30代、50代、60代のリストラされた男たちの苦悩を描いていく。

物語はベン・アフレック演じるボビーの家族を中心に描いていく。これまで、休日はゴルフ三昧、通勤はポルシェという生活が一気に崩れ再就職のためのハローワークみたいなところで、啓蒙セミナーのようなモノを受講させられる。

これまでのサラリーやポジションから来るプライドのために、なかなか現実を受け入れられない。僕も、これまでの波乱万丈な人生で(笑)、似たような経験をしてきたから、彼の苦悩も解らないわけではない。「おれはまだまだやれる!」と自分で自分を励ますものの、現実の落差に落ち込んでいく。なんだか、昔の自分を思い出したりして、けっこう暗い気持ちになってしまった。

会社が全てな男性には心が痛いかも

ただ、この映画では彼の家族が素晴らしい。素直でモノわかりのよい子供たち。そして、いち早く現実を受け入れ、一戸建てやポルシェを売却し、節約を提案し、自らも働く妻。あまりにも良妻賢母な妻を、この映画ではサラりと描いているが、現実に、こんな素晴らしい奥さんが居るのだろうか。それだけで、この主人公は救われている。

だからこそ、物語の後半で彼はプライドを捨てて、大工の義兄(ケビン・コスナー)の仕事を手伝うことができるのだと思う。なりふりかまわず、肉体労働で家族を養う賃金を稼ぐ。

世帯主として、あたりまえの話かもしれないが、この決断するためには彼を支えてくれる家族がいたからこそ出来た行動なのではないだろうか。故に、彼に再就職の話が来た際に、「このまま大工を続けたい」と義兄に告げたんだと思う。

それに比べてフィル(クリス・クーパー)の場合の再就職はキツイものがある。50代という年齢的なものもあるが、再就職はほぼ絶望的。これは、僕も50代を通過したから、とってもよく解る。社会は高齢者に対してそんなに甘くない。

それよりも絶望的なのは、彼の背後にある家族だ。これは主人公のボビーと対照的。休職中の彼に対して、奥さんは「周囲の目があるから夕方まで帰ってくるな」と伝える。彼は昼間からバーで酒を飲み、時間を潰す。誰にも不安を相談できない心情を映し出している。その彼が、選んだのはガレージでの排ガス自殺。どこにも逃げ場がなかったんだろう。

この映画を観てて自分の再就職を思い出し、さらに家族の支え…的なことを思い出した。再就職の道は、孤独で厳しい。プライドやキャリアは何の役にも立たない。だが、そのプライドやキャリアへのこだわりを捨てれば、浮かぶ瀬もある。それを支えるのは、家族(あるいは、愛してくれる人)なのだと思った。

ラストで、トミー・リー・ジョーンズが起業し、ボビーは再就職。前途多難だけど、バリバリがんばるぜー。みたいなシーンは、よかったなね…と思う反面、オマケみたいなものだと感じた。

4人のアカデミー賞スターが集結。豪華キャストが奏でる人生再起の物語 コングロマリットのGTXは不況のせいで大幅なリストラを行い、セールスマネージャーであるボビーは、12年も会社に尽くしてきたにも関わらず、リストラの対象になってしまう。たたき上げの年配社員、フィルも同じくリストラの対象に。社長の右腕で人格者のジーンは、会社を立て直す方法を考えようとするが、自分もリストラされてしまい呆然とする。 生活のサイズダウンを受け入れることができないボビーはしかし、働いていないことの負い目やストレスから、次第に家族にあたってしまう。 仕事がすべてと思っていたボビー。そんな挫折を味わう夫を支える妻と子供たち。 周囲の人々に支えられ、ボビーは一人の人間として徐々に本当に大切なことに気づいてく――。 (c) 2010‐JOHN WELLS PRODUCTIONS

アマゾンの商品紹介より

  • 監督:ジョン・ウェルズ
  • 出演者:ベン・アフレック、クリス・クーパー、ケビン・コスナー、トミー・リー・ジョーンズ
  • 日本公開:2011年9月23日
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