スコセッシのギャング映画
1990年のアメリカのギャング映画。実話に基づいているらしい。実話系のドラマに多い、主人公のモノローグ的なセリフまわしは、字幕を読まなくては理解できない僕にとっては、辛い映画(苦笑)。
監督は、タクシー・ドライバーのマーティン・スコセッシ。主演は、フィールド・オブ・ドリームス でシューレス・ジョーを演じていたレイ・リオッタ。それにギャング映画には欠かせない(笑)、ロバート・デ・ニーロ。
この映画の後に、同じくギャング映画「カジノ」でもデ・ニーロと組む川谷拓三のようなジョー・ペシもいい味出している(ちなみに監督もスコセッシなのである)。すぐに逆ギレして拳銃ぶっ放すジョー・ペシは、他の映画と同様に気の短いオッサンなのかと思ってしまう。ちなみにジョー・ペシは、この映画でアカデミー賞助演男優賞を獲得している。
ほかに、サミュエル・ジャクソンも出ていたらしいけど、気が付かなかった(笑)
この映画もやたらとレストランや家でメシを食うシーンが多い。思うにギャング映画ってメシのシーンが多いと思うのは僕だけだろうか。まあ、食事のシーンは個人的に大好きなので、気にならないけど。
最高の音楽選曲
酒と暴力とギャンブルと殺人と痴話喧嘩ばかりの映画だが、テンポよく最後まで見れるのは、監督のチカラなのかもしれない…と思った。そして、この映画も音楽の使い方がうまい。1950年代の、ムーディなポップスから、70年代のロックまでがうまくちりばめられている。ローリングストーンズのギミー・シェルターは、コカインを区分けするシーンで効果的に使われていて、最高だ。
もともと、スコセッシ監督は音楽が好きみたいで、ザ・バンドのラストワルツも撮ったし、ストーンズのドキュメントライブも監督しているというキャリアがある。
1950年代のロネッツやムーディなボーカル、ストーンズ、クリーム…と続き、ラストシーンでは、なんとシド・ヴィシャスのマイウェイが流れモノクロームっぽいストップモーションで終わると言う痛快な選曲。
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