進撃の巨人 ATTACK ON TITAN

漫画はちゃんと観てないけど

義息子に先日「進撃の巨人」を観てくれ…と言われた。それはきっとアニメ映画ではなく、コミックの事なのかもしれないが、コミックを読むには話が長すぎるので、実写版の映画を観た。ちなみにコミックの方は「まんが王国」のサイトで無料版の一巻だけ は読んだ。

いつの時代か分からないが(この映画の後編を見るとわかる)、人類は巨人に食べられ、高い壁を作って巨人の侵入を防いでいた。そこに壁を壊して侵入してきた巨人に人類は食べられてしまうというのが、オープニンニング。

映画がスタートして、大掛かりなセットや配役を観ていて、瞬間的にイライラした。登場する役者が、子役から主人公に至るまで、ちゃんとヘアスタイリストにカットされた「今時に」手入れされた髪型。きっと子役を含め役者(というかタレント?)に髪型のオーダーができなかったのだろう。この時代は子供は丸刈りか、ザンバラ髪。それは少女も青年も然りである。他の仕事の都合かなんだか知らないけど、メインキャストの髪型や、汚れていない衣装を見るとハリウッド映画との落差を感じる。実に日本映画には毎回がっかりさせられる。

もっとえげつない展開を期待していた

そして、城壁を破り、人々を食べ尽くすために巨人が侵入してくる。ここで出てくる巨人たちは、そこそこに「気持ち悪い」感じで、素晴らしいが観ていると全然物足りない。

なんだか青い照明というか映像で、ごまかさずにもっと「恐怖」を描いて欲しかった、そういう意味では、白っぽい漫画の方がよっぽど恐怖を感じる。

例えば、同じ漫画で「GANTZ」という漫画でのカタストロフィ編で登場する、巨人と同じサイズの異星人は、もっと知的に人間を食べ尽くす。

あなたは、焼き鳥屋さんで「すずめ」を食べた事があるだろうか。生きている時そのままの姿で串に刺され、火で焼かれる。その雀を人間は口に入れ、雀の頭蓋骨を口の中で噛み切り、プチっと音がしたあとに、雀の脳みそがトロっと口の中に溢れる感触を楽しむ。その残虐な行為がGANTZでは描かれていた。

せっかく「巨人が人間を食う」という設定があるのなら、そこまでやって欲しい。観ている者がトラウマになるような映像にして欲しかった。

例えば渡辺直美のような巨人は、男だけを手に取り、チンコだけを食べたり、気持ち悪いオタク系の男の巨人は、高齢者やおっさんは握りつぶして殺すだけで、若くて綺麗でピチピチした女性だけを、裸にして両足を左右に開き、マンコの部分だけを食べる…みたいな演出が欲しかった(絶対無理だろうけどw)。中途半端に恐怖を煽っている映像に、再びイライラした。「おまえらやる気あるのか?」…と。

それが故に、巨人に対する人類の絶望が希薄になってしまっていると思った。映画なんだから、監督がもっとやりたい放題にやってほしい。そのための映画監督なのだろうから。

映画に慣れてきても「ものたりない」

巨人襲来から、数年後に後半がスタート。若かった幼馴染3人は大人になり、巨人に挑む軍隊に志願する。巨人に食われたと思われていたミカサ(水原希子)も伝説の英雄シキシマ(長谷川博己)の片腕として部隊と合流。ミカサの彼氏である主人公エレン(三浦春馬)の葛藤ばかりがしつこく描かれる。

この展開でも日本映画の限界を感じる。シキシマがミカサを独占しているのであれば、エレンの目の前でファックするくらいのシーンが欲しい(できれば立ちバックで)、でなければエレンの絶望は伝わって来ない。

さらに飯ばっかり食ってる女(桜庭ななみ)や、子持ちのエロ女(水崎綾女)のずる賢さも伝わってこない。すべてのおいて「漫画が原作」という上に、脚本や監督が慢心してしているような気がする。もったいない。さらに新たに登場するハンジ(石原さとみ)もうっといしいだけのキャラだ。

ついでに言うと、後半で明らかになるエレンの謎を知っているソウダ(ピエール瀧)も、もっと伏線をはるべきだ。

…とディスってばかりのようだが、もっと面白くできる可能性があるだけにもったいないと思う。

クライマックスはそれなりによい

何度観るのをやめようか…と思ったが、後半の巨人対人類。そして巨人対巨人のシーンは、それなりに見応えがある。

伝説の英雄シキシマ(長谷川博己)が「もっといい巨人の女はいねえのか」と、呟くけど、後半に出てくるおっぱいの大きな巨人(下写真の左)は、そこそこイケてるんじゃないか…と(なんのこっちゃw)

後半の盛り上がりで、続編も観てみたくなりました。


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