仁義なき戦い

誰もが知っている音楽からスタート

1973年、深作欣二監督の東映ヤクザ映画。主演は菅原文太。 高倉健主演の任侠ヤクザ映画と並んで、あまりにも有名なヤクザ映画。この映画は、シリーズ第一作。

もうね、オープニングから余りにも有名なアノ音楽(音)が鳴り響く。 おそらく日本のバラエティ番組で一番使われているであろう、あの音が(笑)。 映画を観たことがないひとでも、この音楽は絶対に耳にしたことがあると思う。

とにかく面白い。最初から最後まで飽きることなく見続けられる。 物語もテンポよく進み、撮影も素晴らしい。 この当時では珍しいハンディカメラを多用した撮影は スピード感にあふれ、画面を走り回る暴力団の姿をうまくとらえていると思う。やっぱ深作欣二はすげー、と唸ってしまいます。

もちろん、俳優陣もすごい。 菅原文太、梅宮辰夫、松方弘樹と言った主役級の俳優さんはもちろん、 脇を固める金子信雄、田中邦衛、渡瀬恒彦、そしてピラニア軍団も存在感ばっちりである。

さらに、映画の中のセリフがいかしている。何より広島弁のスピード感がいいよね。 有名なAppleのパロディ動画・iPhone広島弁も、この映画がなければ 存在しなかったかもしれない(笑)

わしらよ、どこで道間違えたんかのう

個人的には、映画終盤で坂井(松方弘樹)が広能(菅原文太)にいう 「のう、昌三…わしらよ、どこで道間違えたんかのう」というセリフが刺さる。 人生残り少なくなり、なにかとしんどいことが多い今の僕にとって、重たいセリフだ。

つい最近まで、50年くらい前の石原裕次郎や小林旭の映画を観てきて 「やっぱ日本映画はつまらんなー」と思っていたのだけど、これは別格。 世界に誇るべき映画だと思う。実際に、クエンティン・タランティーノは、 このシリーズを敬愛してやまないというのは有名な話だ。

この映画は、撮影の段階から続編を作ることが決定していたとかで エンディングも次につながるカットで終わっている。 huluには、仁義なき戦いシリーズが全話そろっているので、これからが楽しみだ。 Amazonでは以前はプライム会員無料だったけど現在は400円になっていて、huluの会員さんは無料で観るべし。


  • 監督:深作欣二
  • 原作:飯干晃一
  • 出演者:菅原文太/松方弘樹/渡瀬恒彦/梅宮辰夫
  • 音楽:津島利章
  • 公開:1973年1月13日
  • Wikiペディアで見る
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