やっとシリコンカフェをオープンさせた

2013年5月13日プレオープン

前回のつづき)森川眞行です。最初にお断りしておきますが、この関連の記事は2013年(今から7年前)の出来事を懐かしんで書いているものです。昨晩「森川さんまた、お店やるんですね。おめでとうございます」なんてメッセージが来たので、念の為(笑)

さて2013年が明けてから、自分の店づくりに没頭してきましたが、ようやく2013年の5月13日・14日にお店をプレオープンさせることができました。プレオープンというのは、オーナー(僕たち夫婦)の知り合いに声をかけて、店の料理の試食をしてもらうという意味でのパーティのようなもの。これはシェフのスズキ君のアイデアでした。

しかし、まだこの頃もお店の仕上げに奔走しており、プレオープン当日でも、こんな感じで色々とセッティングをしておりました。

DJブースもいい感じに仕上がりました

こだわって作った壁の基盤や、入り口正面にある棚にはこれまでのフィギアなどのコレクションを並べ、店内の各所に僕のアナログレコードコレクションを飾りました。

自分がイメージしていた通りに仕上がったシリコンカフェの基盤ディスプレイ。なんだかちょっとサイバーパンク的なかんじ。
オープン当初は、こんな感じのコレクションでしたが、このあとドンドン増えていきました。
左から、クラフトワーク、セックス・ピストルズ、オーケストラルマヌーヴァス・インザダーク、デヴィッド・ボウイ、コックニー・レベル、スパークス、ゲイリー・ニューマン。みんな僕の青春のレコード

たくさんの友達が来てくれた

そしてプレオープンの5月13日。この日は、まだ午前中は窓にサインを取り付ける工事とかがまだ続いていたりしてました(笑)。

プレオープンパーティは夕方から。この日は店を設計してくれた田中ハジメ。この当時は東京在住の一宮君。そして榎本みょうが君、そして文田くん…という大阪芸大時代の仲間。

あるいは、うちの隣のクボクミとボブや、神田さんやサメちゃんや菅原でにすやジェットダイスケなど仕事で知り合った人々もたくさん来てもらいました。妻ののりこさんは、シミュレーションでお客さんの注文を聞いたり、配膳をしたりと忙しい。

スズキくんと、のりこの息子は調理場で忙しく料理を作り、配膳は妻が一生懸命に頑張ってました。そして僕は…というと、こうして写真を撮るだけで精一杯。

本当なら、オーナーですから各テーブルに混じって、お客様とたくさんお話ができればよかったと思いますし、きっと来られた方も僕と話がしたかったと思います。ですが、僕はブースに座って店内で流す曲を選択したり、写真を撮ることで精一杯。

仲の良い友人たちにも関わらず、まだこのころの僕は「躁鬱病」で、誰かと向かい合って話をすることがとても怖かったのです。今思えば残念な話なのですが、それも僕の人生の一部だと思い出しました(笑)。

プレオープンでは、すべての料理も飲み物も無料でご提供。当日は酒屋から生ビールサーバーの手配が間に合わず、ハイネケンの瓶ビールを5ケース注文。料理もシェフ・スズキ君が作った、和牛のタタキとかスペアリブとかが人気。

お客様には料理も好評で、この段階ではスタッフ一同「プレオープンは成功だったね」と思ったのすが、改めて思えばすべての飲食が無料なので成功してあたりまえ。逆に無料にしたから、お店の感想とかがお世辞系になってしまったのかもしれないと少し反省(…と7年後に反省しても遅いですが)。

もっと言えば、この2日のプレオープンと、4日後のオープン初日という3日間を無料飲食にしたので、ぶっちゃけコストがすごくかかった。そのうち本当のお客様として来店いただいた方は、全体の1/3くらいだったので、次にお店をするときは大盤振る舞いはやめておこうと思いました。

まあ、そんなことを思い出せるのは、この当時のうつ病から比べて、回復してきた証だと思っております。

つづく


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