職業肩書きはUXデザイナー

UXデザイナー 森川眞行です

このページに掲載した文章は、僕が先月まで在籍していたエクサート株式会社のブログに書いていたもので、この個人ブログにも転載します。以下エクサートブログのまま。


はじめまして、UXデザイナー 森川眞行です。今年(2017年)の5月からエクサート株式会社に合流しました。エクサートとしてのキャリアはまだ半年ですが、デザイナーとしては40年、そのうちコンピュータを使用してデザインをするようになってからは30年、ウェブデザインに携わるようになってからは20年になります。

この記事のタイトルにもありますが、最近はUXデザイナーと名乗り、名刺にもそうクレジットさせていただいています。このUXという単語に馴染みがない方もいらっしゃると思いますので、簡単にUXを説明させていただきます。

ユーザーエクスペリエンスとは

UXとはユーザーエクスペリエンス(User eXperience)を略したもので、エクスペリエンスとは体験という意味ですから、顧客がサービスを利用する際、すなわちホームページを使う顧客の体験を最適化する(デザインする)という意味であると捉えています。

わたし自身は、40年近く「デザインする」という仕事に就いてきました。とりわけホームページを作る以前の仕事(ポスターやパンフレットやカタログなど)では、デザインとは、成果物を視覚的に綺麗にする、美しくするということに重点を置いていました。ところが20年前からウェブデザインに携わるようになり、デザインは視覚的に綺麗にまとめあげるだけでは不十分であると気がついたのです。

なぜなら、ホームページはこれまでの印刷物などと異なり、顧客が画面を操作する(リンクでの遷移や申し込みフォームの入力など)機能があり、さらに顧客の多くは美しい写真やイラストレーションを観たいのではなく、情報を詳しく知りたいという体験を希望しているということです。

さらに街角や交通機関に貼られているポスターや、看板やテレビCMのように、顧客に偶然に目に飛び込んでものではなく、顧客が能動的に(検索エンジンを使って)情報を探すという体験は、これまでの情報伝達の手段にはなかったことではないでしょうか。インターネットの普及によって「情報を知りたい」と思う顧客の体験が大きく変わるのであれば、情報を提供する側は、それに対応する最適化が必要となり、単に「見た目を綺麗にする」というデザインだけでは立ち行かなくなるわけです。

顧客体験をど真ん中に置く

そのためには、ページに掲載する情報は直感的に顧客に伝わるような配置を行うことが必要であり(画面設計)、そのサイトは次に知りたい情報がすぐに見つけられることが必要であり(サイト構造設計)、サイトの中で迷子にならずに遷移できる仕組みが必要であり(ナビゲーション設計)、そこに掲載されている情報は誰もが理解できる言葉で記述すべきであり(ユーザビリティ)、さらに高齢者や障害者、ITリテラシーの低い顧客にも情報を取得できなければならず(アクセシビリティ)、スマートフォンを含めたすべての環境での、画面操作を間違えることなく提供しなくてはなりません(ユーザーインタフェース)。さらには、顧客が知りたい情報を探している際に、検索エンジンやソーシャルメディアから辿り着きやすい配慮(SEO)も重要になります。

これらすべての分野において共通するのは、顧客の体験を重視するということだと思います。すなわち我々にとってのクライアント様(情報提供者)の都合より、ましてや、我々制作者がやりたいことをでしゃばるのではなく、ど真ん中に顧客体験(ユーザーエクスペリエンス)を据えることが重要であるということです。

わたし自身は、グラフィックデザインが出発点でしたが、40年の経過を経て「デザイン」という言葉の重みを重視して、これからも顧客が満足できる体験を設計(デザイン)していきたいと考えています。すなわちそれは、我々にとってのクライアント様(情報提供者)を幸せにすることだと信じているからです。

※写真中央がわたし(森川眞行)です。サングラスかけていて、すみません。決して怪しいものではありません(笑)。


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