テーマは面白い
自動車事故で妻・母を失った親子が祖母の家に住んでいる。そこに大音量でへヴィメタルを流して破壊行動を繰り返す男が、勝手に住み着いてしまう。…という設定で、設定だけ書くと、コメディっぽいのだけど、これがコメディじゃないんだ。逆に言えば、コメディじゃない映画なので、すごくダルイのである。
そしてヘビメタを大音量で流す…という割には、音楽があまり流れない映画だった。
あと、ラスト…棺桶の婆ちゃんを散歩に連れていく…というシーン。わかるんだけど、なんか全然響いてこないんだな。
キャスティングも素晴らしい
なにがよくないんだろう…。キャラクターが全然立ってないのかもしれない。主演のジョセフ・ゴードンは決して悪い俳優じゃなくて、「インセプション」や「リンカーン」などの売れ線の映画にもバンバン主役級で出演しているのである。
妻を亡くしたレイン・ウィルソンは、いつもはコメディ映画が多いのに、今回はシリアスな役作り。スーパーマーケットのレジのおねーちゃんは、レオンの小さな女の子だったナタリー・ポートマンで、今や大女優だ。そのねーちゃんにからむ子役のガキも演技派だ。それなのに面白くなかった。なんのこっちゃ…って結末なのである。
僕の感性が付いていけないだけなんだろうけど、なんか残念。もう一度見ようかな…と思ったらアマゾンプライムビデオからは外れていた。DVDを買うほどでもないような気がするが、またチャンスがあれば見てみよう。
- 監督:スペンサー・サッサー
- 脚本:スペンサー・サッサー
- 出演者:ジョセフ・ゴードン=レヴィット/ナタリー・ポートマン/レイン・ウィルソン/デヴィン・プロシュー
- 日本公開:2011年6月25日
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