コロナ後の世界を考えた

ウィルス蔓延の初動時に感じたこと

今年の2月22日「コロナウィルスとテレワーク」という記事で、ウィルスが蔓延するとどうなるのかを僕なりに予想してみました。

[武漢で発生したウィルスがとんでもないことになっている]→[チャイナは武漢という街を閉鎖隔離したらしい]→[それだけの異常事態ならば絶対にウィルス被害は拡大する]→[そして日本にも必ずやってきてウィルスが猛威を振るう]→[伝染を避けるため人々はマスクを買い占める]→[さらに伝染をさけるため多くの人が集まる場所が閉鎖される]→[映画、セミナー、スタジアムが閉鎖され、イベントが中止される]→[国内の電車による交通手段も制限がかかる]→[企業は仕事にならないので、在宅勤務できる社員を推奨する]→[結果的にテレワークが爆発的に伸びる]

コロナウィルスとテレワークより

さらに3月3日には「コロナが流行しても桶屋は儲からない」という記事で近未来的な予想をマッピングしてみたこともあります。

この時の僕の予想は、殆ど的中していて(まあ当然なのでしょうけど)、この中で深刻な課題だった「企業倒産」「失業者増加」などは、まさにいま大きな課題になっていますし、ここで触れなかった課題もどんどん深刻になってきています。

それはメディアに対する不信や政府に対する不信、さらに国際情勢も危なくなってきています。このマッピングしていた頃にも、そうした不信の先に何が来るのかを感じてはいたのですが、…なんというか、あまりにも深刻な危機なので文字にすることをためらっていました。

疾患に関する予想

ウイルスそのものに関する猛威についてですが「コロナ禍 なんかおかしい?」でも書きましたように、ウィルスそのものの死亡率は極めて小さい。しかしながら感染者が増え続けていることと、決定的な治療薬(ワクチン)がないことによって、世界はまだまだ見えない恐怖と闘っています。

「感染する=恐怖」と感じている間は、まだまだ世界のロックダウンや自粛は続くでしょう。そしてこの先、自粛によってウィルスの封じ込めが一時的にうまくいっても、きっと第二波、第三波の蔓延がやってくるような気がします。これは過去のスペイン風邪をはじめとする伝染病と同じことが起きるでしょう。

そうなると、その都度の自粛が求められる社会になる。例えば現段階で、自粛によって飲食店や、その他の業種の店舗・小売業が大きな打撃を受けていますが、自粛が解除されても、第二波がやってくれば、またしても同じことが起きます。

そしてたぶん、ワクチンができたとしても地球上からCOVID19は消えないでしょう。それはインフルエンザと同じように疾患と共存する社会になるのでしょうね。そして、本来は致死率が低いのだから、そんなに心配しなくてもよいのかもしれないですが「感染する=恐怖=死ぬ」という概念が人々の頭から払拭されない限り、コロナ禍による被害は止まらないと思います。

つまりは、このコロナ禍は国家や政府が、それに気がつかずに結果的に自作自演してしまったことと、意図的に恐怖を煽ったマスコミによるインフォデミックだと思うわけです

教育とイベントと観光

そして、第二波、第三波が来ることによって再び自粛になれば、経済的な打撃は深刻な状態を通り越して、破綻する社会が起きてくる予想すらあります。

現在、学校が自粛で休校になっており、このままだと9月を新学期にするという構想が話題になっていますが、そんなレベルでは治らないでしょう。もっと根本的な変化が必要になる。すなわちリモートワーク教育の普及です。2020年を元年に、国の教育は100%リモートワークにシフトすべきだと思うわけです。

それが実現できなければこの国の教育レベルは、急降下する可能性があると思うのです。

同じくスポーツや音楽のイベントも同様で抜本的な価値の転換が求められてくるのではないでしょうか。プロ野球は夏のオールスターを中止すると発表しました(そもそも開幕すらできていない)。同じように年間を通して試合を行う、サッカーや相撲も同じでしょう。他のスポーツ全て。もはや来年に延期されたオリンピックでさえ僕は開催不可能で再々延期になるか中止になるんじゃないかと思うわけです。

他にもコンサートやライブハウス、芝居、バレエ、オペラ、歌舞伎、寄席などなど、観客を入れることで採算をとっていた業種も致命的な打撃になることでしょう。教育を含めたこうした状況を見ていて、それらの関係者の方々の考え方が僕には気になります。ウィルスの蔓延が収まり自粛が解除されたら「元に戻る」という考え方は極めて危険だと思うわけです。

僕は「二度と元の世界には戻れない」という考え方をベースに、今の自粛期間に次の世界を考えておくべきだと思うのですが、いかがでしょうか。

それをどうすればよいのかは、わかりません。がしかし、全ての国民がステイホームしているという状態で教育やエンタティメントを再構築していくことが求められ、何年後かに元の世界に戻ったとしても、この変化に対する対応は決して意味のないことだとは思わないのです。

飲食や小売業

同じく、現在大打撃を受けている飲食業も同じ。いつか自粛解除されたら「元に戻る」という確約はありません。そのため今から営業形態を変えるなり、商売のあり方を根底から考えるよい機会ではないでしょうか。それは美容は理髪などの業界も同じ。最終的に対面のサービスであるとしても、これまでのサービスのあり方を考え直すよい機会ですね。

さらに小売業や製造業も、自粛によって打撃を受けています。それはインターネットを使ったECへの進出は、もう待った無しの必須項目でしょう。製造業の多くも小売りが凹んでいるのであれば、確実に製品がタブついてくるのだから、市場への関与を考え直してもよいでしょうね。

それより世界情勢が気になる

そして何よりも気になるのが世界情勢です。4月8日にトランプ大統領がWHOへの拠出金停止の考えを示してから、アメリカの怒りの矛先は、WHOはもちろん中国に向いています。さらに中国に責任を取らせて損害賠償をするという欧州の国々も増えてきました。

一方、中国はアフリカを味方につけ、最近ではロシアとも接近しています。つまり世界のパワーバランスが大きく変化し始めたこと。

そして、怖いけど書いてしまうと、この先に世界を巻き込んだ中国と米国の戦争になる可能性があるということです。これは僕たちには、止めることができない世界の潮流なので、どうすればよいのかわかりませんが、敏感に状況を観察するしかありませんね。

そういう意味で、コロナ後の世界は長期的に見て、世界のバランスが代わり、人々の価値観が変わることは避けられません。なので変わってしまう世界に対して目を瞑るのではなく、変わっていく世界にうまく対応しなくてはなりません。つまり、いまはその対応に向けて多くの情報収拾をすべき(マスコミは信用できないのでインターネットで集めるのが正しいと思います)。

そして、その対応にじっくり時間をかけて考えていくべきでしょうね。


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