海洋葬というのを知ってますか
以前に、サンセルモ玉泉院という葬儀会館に行って、自分の葬式のレクチャを受けたことを書きましたが、今回は、その玉泉院が行っている「海洋葬」の体験をしてきました。
海洋葬というのは、告別式のあとの火葬で遺骨を海に散骨するという埋葬方法です。これも先祖代々の墓を「墓じまい」した義父が自分の葬儀の際には、海洋葬を希望しているため、娘たち(妻を含む)にその体験をしてもらおうというものです。
まずは、新木場に集合して、そこから船に乗ります。海洋葬を行うポイントは、2箇所あって、ディズニーランドが見える浦安と、もう一つは羽田空港沖。
けっこう大きなクルーザーで、MAXで20人くらいは乗船できるようです。遺骨は海に捲くのでパウダー状にしたものとなっています。
散骨する場所は、地理座標で経緯度をちゃんと決めてありますので、そのポイントに到着して、故人とのお別れになるわけです。そこでお坊さんのお経が必要ならば、お経を唱えてもらうのもありのようです。
それぞれが遺骨を手に順番に海に散骨します(体験会では白玉粉が使われていました)そして、お花とお神酒を海に供えます。ちなみにお花は環境問題を考慮して、花束ではなく花びらを海に撒きます。
いつでも墓参りができる海洋葬
もちろん、こういう経験をするのは初めての僕たち夫婦でしたが、以前に葬儀会館を見学した時から、自分たちの葬式というか最後はどうするかを決めておこうね…と言ってあるので、ふたりとも海洋葬に賛成。
日本は島国なので、お墓まいりは海にさえ行けば故人に会えると考えるのは素敵なことだと思いました。もちろん散骨したポイントは地理座標で経緯度が記録してありますので、その場所までクルーザーで行けば、海上三回忌や七回忌も可能なわけです。
散骨体験のあとは、少し時間があったのでキャプテン(操縦士さん)の計らいで、東京湾クルージングというか、お台場を回って帰ってきました。
さらに、新木場に戻ってからは居酒屋さんで親戚一同で、打ち上げ的な食事。お葬式のデモンストレーションというか体験をしたのに、なぜか湿っぽくなく、これも海洋葬というスタイルだからなのかも知れませんね。
何れにせよ、終活というか人生の最後のことをちゃんと考えておくのは大事だなあ…と夫婦揃って感じた次第です。