清志郎が生きてたらどう思うんだろうね

今日は忌野清志郎の命日

忌野清志郎が亡くなったが2009年5月2日。あれから11年が経過しました。

ロック好きな僕にとって、ジョン・レノン、デヴィッド・ボウイ、そして忌野清志郎は単にロックロールヒーローというだけでなく、これまで生きてきた人生の指針を見せてくれた人々です。11年前の清志郎の死はとてもショックで、いまでもぽっかりと穴が空いているような気になります。

今年は、特にコロナウィルスで世界が大きく変化する時、清志郎が生きていたらどんなメッセージを聞かせてくれるのだろうと思ったりします。

とりわけ彼が THE TIMERSを名乗っていた頃、原子力発電反対からスタートして、マスコミ不信、政治不信、北朝鮮問題などを歌った姿勢は、今でも真のパンクロッカーだったなあ…と思う次第。

いま、清志郎が生きていたら…、コロナウィルスを軸とした多くの不可思議な課題に、何かメッセージを残してくれるのではないだろうか…などと思ってしまいます。

そんな清志郎がジョンレノンの「イマジン」をカバーしたライブがYouTubeに残っています。彼は言います。「全然世界は平和にならないじゃないか…戦争が続いている…21世紀になったのに…21世紀になったら世界は平和になると思ったのに…ますます酷くなってる…」

そして「中学生の時からビートルズとジョンレノンには、すごい影響を受けました」とジョンの曲を歌う。ほぼ直訳の歌詞は清志郎だから僕たちに心に刺さるメッセージとして届いてきます。そしてライブは、彼の叫び声、心の絶叫が聞こえてくる演奏。

愛しあってるかい

忌野清志郎が、アルバム『COVERS』で原発反対の意思を露わにした曲が、発売元の東芝EMIの逆鱗に触れ(親会社の東芝は原発を作っている)発売中止になり、謎の覆面バンドTHE TIMERS が生まれ、上記のような反原発、北朝鮮問題、マスコミ不信、政治不信を歌ったが、清志郎曰く「結局何も変わらなかった」「怒りでなにかを歌ってもむなしいだけ」と失望したらしい。

その後の清志郎のメッセージは、彼がステージから大声で叫ぶ「愛しあっているかい」なのだと、僕は思う。思い出せば2009年の清志郎の死から、僕は廃人のようにYouTubeで彼のメッセージを聞いて涙していた。

特にTHE TIMERSの頃、僕はニコニコ動画で夜のヒットスタジオで「おまんこ野郎!」と叫んだ映像を見ていた。3曲め「デイドリームビリーバー」を見ているときの「ずっと夢みさせてくれてありがとう」とゼリーが歌った直後に、大量の「ありがとう」の弾幕を見たとき、蛇口を捻ったように大量に涙が出た。

清志郎へのありがとうもあるけど、この「デイドリームビリーバー」は彼がお母様に捧げた曲。その彼の気持ちと親孝行できなかった自分自身を思うと、涙が止まらない。 ※ニコニコ動画はここから見れます

今回のコロナ騒動で、色々と怒りを心に秘めてしまった自分がいます。でも清志郎のように「怒りをぶつけても虚しいだけ」ということは、僕もこの数日感じていることです。

このコロナ禍によって、僕たちは二度と以前のような生活には戻れない。だからこの先の人生は、これまでとは違う人生観で生きていかなくてはなりませんね。そういう意味で、僕が最近思っているのは「愛のある人生」だと思うのです。

なんだか宗教っぽく聞こえたらごめんなさい。でも、そう感じているのは事実。これまでの物欲中心の人生が終焉を迎える時が来たような気がしています。それよりも大切なのは一緒にいる人々への愛情。

具体的に言えば妻への愛。そして妻の息子と娘、そして孫。さらに言えば友人、知人。その彼らに愛を注ぐことによって満たされていく自分を最近感じています。まさに「愛しあっているかい」。

没後11年経っても、そのことを教えてくれた清志郎に感謝してます。ベイベー。


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