卒業

有名すぎる青春映画

1967年のアメリカ映画。有名すぎる青春映画、恋愛映画。

実は、この映画も最初から全部観たのは初めてなのだ。新鮮な気持ちで、この映画に向かい合うのだけど、やはり映画の古さが目立つ。何年経っても、何回見ても素晴らしい映画…ってのは数少ないのだな…と思ったりする。

ベン(ダスティン・ホフマン)とエレーナ(キャサリン・ロス)の恋愛映画…というテーマなのだろうけど、肝心のこの二人の恋愛が描かれていないように思う。伝説の花嫁強奪というラストシーンがあり、常識で考えれば、そんな状況はありえないわけで、そのありえない行動にふたりが突き進んでいくための理由が見当たらないのである。

というか、むしろギリギリまでお互いがお互いを愛していることに疑問を持っていたのではないか…と思ってしまうほどだ。

同様に最初に恋に落ちるストリップパブ以降の展開も、安易に描かれているように思う。初デートであのような嫌がらせを受けたにも関わらず、恋に落ちる理由が解らない。

どうして人妻との快楽に溺れないのか?

それとは反対に、前半のミセスロビンソンとの不倫は、しっかり描かれている。むしろ、しっかり描かれすぎて、後半の主人公の恋愛がかすんでしまったような印象を受ける。

個人的にはミセスロビンソンとセックスに溺れる青春の方がリアルだと思う。僕なら小便臭い女よりも、熟女としっかりセックスを楽しむ青春を選択すると思う。まあ、これはあくまで個人的な意見ですが(笑)。

あと音楽。全編を通してサイモン&ガーファンクルの曲が使われている。そのことを絶賛する人も多いが、僕はうっとおしいと思った。本当に映像に合っているかは疑問。とくに、スカボロ・フェアーはしつこい。

美化されすぎているラストシーン

そしてラストシーン。まあ、いろいろ賛否両論ある場面だが、僕はそれなりに楽しめた。特にラストで二人がバスの中で正面を向き、笑顔が消えていくラストシーン。略奪結婚を達成した瞬間から、絶望の結婚生活へ突入していく主人公の表情。

そう、花嫁を略奪する理由がしっかり描かれてないが故に、ふたりは「どんちゃん騒ぎ」から現実に戻り絶望するのだ。そもそも彼らは恋愛なんてしていないのだから。 この先彼らには幸福が訪れないであろう…という後味の悪い映画なのである。

これは、当時の同じ恋愛映画、小さな恋のメロディとは正反対の未来の描き方だ。稚拙だけど幸福になる(なって欲しい)というメロディとダニエルとは真逆なのだ。

色々書いたけど、悪い映画ではない。けど手放しに絶賛するような名作とは言い難いと思った。

少し前は、アマゾンプライムビデオでも、Huleでも簡単に観れたのだけど、なぜか現時点ではどちらも見れない。DVDを買うとなると3000円以上するみたいなので、買わなくていいです。どうしてももう一回観たければTSUTAYAのレンタルでいいんじゃないです。


  • 監督:マイク・ニコルズ
  • 出演者:スティン・ホフマン/キャサリン・ロス
  • 音楽:ポール・サイモン
  • 日本公開:1968年6月8日
  • ウィキぺディアで見る

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