時系列は重要なことではない
この記事のタイトルは「ブログ開設して気が付いた3つのこと-2」になってますが、その1は昨日書いたブログ記事「ブログ開設から1ヶ月経ちました」になります。
僕が気が付いた3つのことのうち、ひとつめは「自分が書きたいことより人々が読みたいものを作る」ということでした。これは間違えてしまうと「自己表現の場所」というブログの位置付けを、インターネットを使って検索してたどり着いてくる人々のことを考えて、記事の内容を書かなくてはならない…ということだったのですが、ふたつめに気が付いたことも近しい内容になります。
まず、ブログってのは「Web-log =ウェブに記録すること」ということが言葉の所以になっていますね。つまり「日記」という考え方に近い。そして日記は、誰もが一度は書いたことがあると思うのですが、その日に起きた出来事や感じたことを記録するものであります。
つまり日記というのは時系列に沿って書かれているということ。過去や未来の日記を書いた経験のある人は少ないのではないでしょうか。おそらく10年前の「ブログ」であれば、その日記の基本的な考え、すなわち時系列に沿って書くということは重要なことだったと思います。
そう云う僕も、インターネットで日記を公開する…という行為の第一世代で、1996年頃から書き続け、当時人気のあった「日記猿人」というサービスにも登録していました。
しかし、昨日も書いたように、このブログは設定してから1ヶ月しか経過していません。それなのにこのブログのスタートは、5ヶ月も前の記事が存在しています。つまりブログは過去の記事も未来の記事も投稿できるということです。
そして(そこまでは昨日書きましたが)、ブログに訪れて読んでくださる人は、必ずしも「時系列」に依存していないということです。
過去の記事も検索して読みに行く
上記に書いたことは「ブログを書く側」としてのことですが、実は「ブログを読む側」の人も、同じように時系列を重要視していません。もちろんブログに多くのファンがいる場合、読者は「一番新しい記事」を読むことを楽しみにしているでしょう。それはブログではない場合、フェイスブックのタイムラインがそれに相当すると思います。
しかし、ブログサイトを訪問してくださる人(しかも、そのサイトを初めて訪問した人の場合)は、時系列なんてどうでもよくて、何か検索で気になる記事がサーチエンジンに表示された場合に訪れてくださるわけです。
昨日のブログで、検索するキーワードでブログを訪問してくるから「自分が書きたいことより人々が読みたいものを作る」ことが重要と書いたように、実際に検索して訪問してくださった人には、そのページが全てなわけです。時系列なんて関係ない、サーチで出会った記事こそが、そのブログの全てなのです。
過去の記事という概念を捨てる
つまり、ブログを提供している側からすれば、順序立てて日記のように書いていたことも、初めて訪問する人にとっては、そのページが全てなわけで、前後のページとか時系列なんて関係ないということです。一期一会が重要ということです。
自分にとっては、随分昔に書いた記事でもサーチエンジンに登録されている限りは、その記事をめがけて「読んでみたい人」が訪問してくれるということ。それに気が付いたのは、24年もホームページを作っていて、初めて感じたことです。
…であるならば、どの記事にも「初めて出会うひと」が存在するわけで、その人のために最適な情報を記述しておかなくてはならない…ということなのです。これまでブログ記事にせよ、一般のウェブサイトの記事にせよ「書き終わったらそれで終わり」あるいは「ウェブで公開したらそれで終わり」という意識がすごく大きくて、過去の記事を見直したり、最適化することをしたことがなかったのです。
サイトの中に保存されている記事は、過去とか現在とか関係なく、誰もがその記事を検索して読みに来てくれるのであれば、そこを最適化すべきである…と今回のブログ公開で気がつきました。
これが2つめの気付きです。