それは昨年(2018年)の東京ドーム
昨年、ポール・マッカートニーの来日公演に妻と二人で行ってきました。この日のために「死ぬのは奴らだ」と書いたオリジナルデザインのTシャツを着て。
このTシャツの話は、昨日のブログ「オリジナルTシャツ作ってました」にも書きましたが、オリジナルデザインなので当然ですが、ポールのライブでこのTシャツを着ていたのは僕たち夫婦だけ。偶然隣に座った、大阪から来たおばちゃんに「譲って欲しい」と言われ、追加で2枚作りましたので、世の中に4枚しかない「死ぬのは奴らだ・Tシャツ」なのです。
76歳で3時間のステージを歌う!
さて、そのポール・マッカートニー。妻は2年前に観てますが、僕は初めての体験。席はアリーナが当選したので、喜んでいたのですが、なんと後ろから数えた方が早いくらいの席でちょっとがっかり。
それでも久々の外タレ(死語)のコンサートでウキウキ。そして3時間のステージが始まります。初期のビートルズからウイングスまでのベストチョイス。そして、ステージが始まると、休むことなくずっと歌い続ける。
この当時で、76歳だったポール。僕よりも16歳も年上なのに、腰を振って踊って見せたり、二階のピアノのブースまで軽やかにぴょんぴょん上がって行くのです。僕なんか地下鉄の階段は手すりを使わないと降りれないのに…(笑)
しかも驚くべきことに、3時間のステージで一切飲み物を口にしない。一滴の水も飲まずにやり遂げる…って、それはそれはグレイトなこと。下にYoutubeにアップした動画を貼っておきました。ステージから遠いので申し訳ないですが、僕には素敵な思い出。
実はポールってそんなに好きじゃなかった
さて、今でこそ大好きなポール・マッカートニーですが、実は昔はあまり好きじゃなかった。その理由を思い出してみてもよくわからなかった。僕が音楽に目覚めたのは中学に入学してから。つまり1971年の4月。そしてビートルズが解散したのは1970年の4月。真剣にロックにのめり込んだ1972年には、すでにビートルズは過去のバンドになっており、さらに当時はジョンとポールが険悪な関係で、ファンの間では、ポール派、ジョン派なんてくだらない意識があった。そして僕はジョン派だったのだ。
その後のウィングスでも、死ぬのは奴らだとか、ジュニアズ・ファーム、ジェット、バンド・オン・ザ・ランのようなスマッシュヒットは大好きだったのに、人前では「ポールってあまり好きじゃないんだよねー」と言い続けていた。
そんな僕が、ポール・マッカートニーを好きになったのは、この5、6年の出来事。もっと言えば、このライブで本当にポールを好きになったのかもしれない。それは自分の中でのビートルズ再評価と同じ温度で、ぐんぐん上がってきているのです。