25イヤーズ・オン / ホークローズ(10/31)

まずはシルバーマシーンを紹介します

ロックアルバム31」の10枚目。このホークローズというバンドを知っているひとは少ないだろうなあ…と思って書いています。この「ロックアルバム31」の条件に「CDではなく所有していたアナログレコードであること」というのがありますが、このレコードが発売されたのは1978年。僕が大阪芸大の学生だった頃で、人生の中で本気でロックアルバムを聞いていた頃でした。

ホークローズというバンドは知らなくても、ホークウインドというバンドを知っている読者の方はいらっしゃるかも知れませんね。さらに彼らの1972年の「シルバーマシーン」という曲は、日本でもスマッシュヒットして、ラジオでも流れていました。

このYouTubeの動画のタイトルは「Lemmy Kilmister & Hawkwind Silver Machine 1972 Live」となっています。レミー・キルミスターはもちろん、あのロックンロールの神様、モーターヘッドのレミー様のこと。

まあ、一般的にホークウインドよりも、レミー・キルミスターの方がメジャーなので投稿者が、こんなタイトルを付けたのでしょうね。

実際にレミー・キルミスターはホークウインドの初期のメンバーなのですが、シルバーマシーン以降、なぜか解雇されてしまいます。

このシルバーマシーンという曲は、僕にとっても音楽に敏感な中学時代に大好きだった曲です。シルバーマシーンは英国ヒットチャートで3週連続で1位に輝いたくらいの名曲。おそらく、1972年が青春だったオッサンにとっては、青春の一曲ではないでしょうか。

それは、近年再結成したセックスピストルズが、ステージでカバーをするほどの、青春の名曲なのです。僕も大好きな曲で、いつかはカバーしてみたいと思ってみたりします。

ロバート・キャルバートはホークウインドの中心メンバー

そのホークウインド。wikiぺディアではこのように紹介されています。このwikiは誰が編集したのか分からないのですが、デイヴ・ブロックのバンドである…という風に記述されています。しかしながら、ホークウインドウに大きく貢献し、コンセプト面で重要なメンバーだったのがロバート・キャルバートなのです。

とりわけ、今回紹介している「25イヤーズ・オン / ホークローズ」はwikiには「バンドはカリスマ・レコードに移籍して活動を続けるが、1978年、一時的に活動休止。デイヴ・ブロックはホウクローズ(Hawklords)名義でアルバム『25年間 – 25イヤーズ・オン』を発表。」と書かれていますが、このアルバムを作ったのは、ロバート・キャルバート。それはレコードジャケットに彼がメーンで写っているのを見ても明らかです。

そういう意味で、ロバート・キャルバートは、デイヴ・ブロックと並んでホークウインドの中心的なメンバーで、ホークローズは彼のバンドなのです。

wikiぺディア(英語版)によると、ロバート・キャルバートは「学校を卒業した後、彼は航空訓練軍団に加わり、そこで伍長になり、438戦隊バンドのトランペットを演奏しました」とあります。ホークウインドの作品がスペーシーな雰囲気が多いのは、彼が飛行機乗りを目指していたことが大きな要因だったのではないでしょうか。

ちなみに、いろいろ文献を調べていると、クリティカル・サイクリングというサイトの「ホークウィンドのシルバー・マシン」という記事で、「シルバーマシーンとは自転車であった」と記述されています。このあたり「超男性」を書いたアルフレッド・ジャリなどが、引用されていて、僕の大学時代の読書棚を彷彿とさせます。

さらに後からわかったのですが、ろばーとのセカンドアルバム(Lucky Leif & The Longships)のプロデューサーはブライアンイーノだったということも、最近調べてわかったことで、なんというか、自分が本能的に買い続けてきた音楽に、一連の流れがあったという事実です。

僕が、このホークローズの「25イヤーズ・オン」が大好きなのは、飛行機乗りに憧れる彼のサウンドを感じ取ったような気がします。当時はこのアルバムは、いわゆる「ジャケ買い」で、ロバート・キャルバートのことも、それほど詳しくは知らなかったのですが、こういった十代でのロックとの出会いって、素晴らしいなあ…って改めて思います。

ちなみに、シルバーマシンから感じたロックでの飛翔感というか、浮遊感というのは、恥ずかしながら森川眞行の音楽作りのひとつのテーマにもなっています。

僕がはじめて作ったオリジナル曲「Automatic Pilot」という曲は、このあたりの影響がすごく大きいです。


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