シングルレコードしか買えなかった時代

初めて買ったのはソノシート

前にも書きましたけど、子供の頃は、それほど音楽に興味がなく、耳にする音源は全部テレビからだったような気がします。とりわけ小学校に上がる前はテレビ漫画の主題歌以外に興味はなかったと思います。

それから小学校に上がってからも、聴く音楽は全てテレビから。徐々に歌謡番組とか見るようになりますが、それほど熱心なファンになった歌手はいませんでした。ただ小学校2年くらいからはグループサウンズ旋風が吹き荒れ、それなりに興味を持っていましたけど。

なので、家にレコードのポータブルプレイヤーがあっても、レコードをねだって買ってもらったことはあまりないと思います。おそらく買ってもらったとしても、テレビ漫画の主題歌だったんだと思います。

そんな中で覚えているのは、ウルトラQのソノシート。それは音楽が収録されているというよりも、ラジオドラマみたいなものが入っていたと思います。確か「海底原人ラゴン」だったかな。

あと、記憶のあるのはドリフターズの「いい湯だな」。いわゆる「8時だヨ!全員集合」のエンディングテーマですね。ばばんばばんばんばん。

B面の「ズッコケちゃん」も名曲だと思います。いわゆる民謡とか軍歌以外で、正統的にクレイジーキャッツの流れを汲む曲。よくチャリンコに乗って歌っていました。

お小遣い貯めて買うようになった頃

そんな僕が音楽に目覚め始めたのは、小学校6年から。少しだけ早く僕はラジオを聴く子供になっていて、そこでかかっている洋楽に心を惹かれていきました。かった順番は覚えていないけど、ドーンの「ノックは3回」、中学校1年の夏休みに見た「小さな恋のメロディ」。

シングルジャケットの印象が強くて、この曲がビー・ジーズが歌っているイメージがないです。「メロディフェア」も「若葉のころ」も名曲ですね。特に若葉のころは、歌詞が素晴らしい。

そして、僕の中でポップでキッチュなものへの憧れの要因となったミッシェル・ポルナレフ。「これがロックだ」と思ったシカゴ。

今でもポルナレフの「シェリーに口づけ」は、ポップスの名曲で唯一無比だと思うし、間奏のオルガンソロは素晴らしい。シカゴの「ロウダウン」の間奏のギターソロも、ワウが効いていて、すげーかっこいい。

この当時(中学一年)は徐々に日本のフォークソングと洋楽を「自分の意思で」聴き始めた頃で、買っていた雑誌も「明星」とか「平凡」ではなく(ましてや漫画雑誌ではなく)、「新譜ジャーナル」とか「ガッツ」とかに変化していったんですね。

あと中学になって熱心に音楽を聴くようになったのは、やっぱりラジオです。深夜放送を含めて音楽番組で気に入った曲を探していた時代。当時の僕はビートルズが解散したことも、サイモンとガーファンクルが解散したことも、じわじわとラジオで知りました。

そしてサイモンとガーファンクルの「アメリカ」。これは名曲。特に歌詞が素晴らしい。…とはいえ、当時の僕は英語なので何を言っているのかは意味不明だったのですが、なにか切ないことを伝えたいポールサイモンの気持ちは伝わってきました。今でも大好きです。

さらに洋楽にのめり込むようになり、中二からは「ミュージックライフ」を買うようになります。そこからは、まだ聞いたことがないレッド・ツエッペリンやエマーソン、レイク&パーマーがどんな音なのか興味津々。

そして時期的にも中学2年は1972年で、ロックンロール史上多くの名曲が登場しら時代だと個人的には思っていて、さらにミュージックライフでは「グラムロック」旋風が吹き荒れて始めた時代。

そこで買ったのがデヴィッド・ボウイ(当時はデビッド。ボウイーと記述)のスターマン。

この一枚のシングルが、僕が音楽を愛して、自分でも音楽を作るきっかけになったのかもしれない…と今更ながらこじつけたりします(笑)。ボウイについてはままだま書きたいことがあるので、続きはまたこんど。


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