地球規模でのロックアウト
最近、ブログ記事で「書きたいこと」はたくさんあるのですが、どうしてもコロナ禍の話ばかりになってしまいますね。それだけ連日届いてくるニュースは驚愕する出来事山の如しなのであります。
とりわけ、この三連休で感じたことは「この先やばいかも…」という危機感です。世界はひどいことになっていますよね。特に欧米では都市がロックアウト(閉鎖)されてしまっていて、ニュースで見たり聞いたりするだけじゃなくて、実際にアメリカにいる友達からは、悲惨な状況になっていることが知らされてきます。
感染を防ぐために、食料品や薬の購入のため以外の外出は禁止。レストランは営業停止。むろん学校も会社も通学通勤を禁止されています。加えて、その食料品でさえスーパーマーケットでは全て売り切れだそうです。
スーパーマーケットの棚に食料品が何もない状態…というのは、昨年(2019年)の台風19号の時に「なにもないスーパーマーケット」という記事を書きましたけど、その時に感じた「不安」が頭の中によぎります。
あの時は、台風という「いずれは過ぎ去っていくもの」でしたが、今回のように終焉が見えないパンデミックで、目の前の棚に何も食料品が残っていない状況というのは、不安を通り越して恐怖に変わっていくのではないでしょうか。
日本は、まだロックダウン状態になっていないので、現時点ではスーパーマーケットに食材は豊富にありますが、昨今のトイレットペーパーやマスクのように、食材の買い占めのパニックが起こらないことを祈ります(てゆうか既に兆候はありますけどね→スーパーが売り切れてもECサイトがあるぜ!)
日本は油断しないようにしなくては
さっき書きましたが、この三連休、ちょっと日本は油断しているような気がしてなりません。世界ので見た時に確かに日本は、感染者も死亡者も少ない。すなわち封じ込めが成功しているのでしょうね、…で、そんな中で武漢ウィルスにかかっても生存率は高い…とか、ちょっと甘く見てみるような気がしてならないのです、
今日のニュースでイタリアでは感染者もすごいけど死亡者も増加の傾向にあることを知りました。なにしろ未知のウィルスであることで、現在も変異している最中なので、致死率が低いというのは一時的なことであるという可能性もあるわけです。
そこに「感染しても致死率が低い」とか「日本は封じ込めがうまくいっている」みたいな油断が、もしかするとこの先、どっかーんと悲劇を産む可能性があるわけです。3週間前の日曜日に渋谷を歩いた時、ゴーストタウンになっていた街は、この三連休で人が戻ってきている。さらに実感としてマスクをしないで外出している人の数も増えているような気がします。決定的なのは、さいたまスーパーアリーナで格闘技イベントが行われたことです。
イベント開催については、呆れるどころか怒りさえ覚えます。それは主催者がよくないだけでなく、観に行ったオーディエンスにも責任があると思います。ちょっと考えればわかる。スーパーアリーナの中にはウィルスがないと誰が言えるのでしょう(むろん無いに越したことはありませんが)。あまりにの腹立たしさにK1試合終了後に自衛隊がスーパーアリーナを閉鎖して2週間外に出れなくして欲しかった(笑)。
そのタイミングで「専門家会議の「クラスター対策」の解説 ――新型コロナウイルスに対処する最後の希望」という記事を読みました。とてもわかりやすい記事なので、ぜひご一読ください。
コロナウィルス で個人のフラストレーションがたまるのはわかる。さらに長期戦になることで経済的にも苦しくなることもわかる。僕もあなたも。だけど、そこで基本原則である、他者との接触をしないという行為を破ることが、結局封じ込めがうまくいなかくなる可能性を持っている。たったひとりの感染者が膨大な感染者を産む可能性があるわけです。
そして、その結果免疫力のない高齢者や、他の病気で弱っている方々を死に追いやる可能性があるわけです。そこまでのスケールを頭に入れて、個人の行動をそれぞれが規制していなかいと、最悪な状態になってしまいます。そして、その最悪な自体は、個人個人の行動の積み重ねなわけですね。
アマゾンが10万人の追加雇用を急遽発表
さて、話を戻します。僕の海外(アメリカ)に住んでいる友人は、スーパーマーケットに食料品がないという事実に驚いています。てゆうか市民はみんな、そのことにパニックになっているようです。その中でロサンゼルス在住のYUKIさん(昨年、彼ら夫婦の所に遊びに行きました「ビバリーヒルズとハリウッド」参照)のお仕事は、ロサンゼルスのレストランに食材を提供している仕事をされているのです。しかしながら95%のレストランが営業を停止しているので、ビジネスの方は大打撃のようです。
そこで、僕は考えました。スーパーマーケットに食料品がないけど、アメリカから食料品が消えたわけではないのです。事実YUKIさんは、食料品をレストランに納品しているわけであって、その納品先にが今は閉鎖されているという状況。
このロックダウンが長期化すれば、流通もスムースに回る可能性もありますし、今以上に、レストランはテイクアウトを実施する店も増えるでしょう。つまり、このパニックにギリギリと音を立ててシステムが変わっていく可能性があるということです。
「スーパーが売り切れてもECサイトがあるぜ!」でも書きましたが、外出しなくても、学校に行かなくても、会社にいかなくても「俺たちにはeコマースがあるぜ」とみんなが元気になってもらいたいものです。
そんな中、4日前のニュースですが「アマゾン、新型コロナで10万人の追加雇用を急遽発表」という記事がアップされました。アメリカではロックアウトが要因で、リーマンショックの頃のようなリストラが行われて、失業率がすごいことになっています(The Staggering Rise in Jobless Claims This Week 参照)。そんなご時世に10万人の雇用ですよ!10万人。
eコマースで買えないものはない
このブログを読んでおられる方々は、おそらくインターネットで買い物をした経験は豊富にあると思います。ですがまだまだ社会全体では、インターネットを使ってeコマースで買い物の経験の無い方もいらっしゃいます。
今回の、スーパーから食材が消える…という不安から逃れるためにも、そして情報弱者の方々が、インターネットで安心できるように、アマゾンだけでなくもっともっとeコマースが活発になればよいと考えます。
いまや、ありとあらゆる買い物がインターネットでできます。スーパーに食材が並んでいなくても、野菜も米も小麦粉も肉も魚も購入できる世の中なのです。
コロナウィルス によるピンチで、企業にテレワークが広まれば逆にチャンスになるということを「ZOOM居酒屋・モリカワ亭」で書きましたが、eコマースが今後ももっともっと活発になればいいなあ…とウェブに関わってきた僕は、願っている次第です。