新宿の魚屋さん

誕生日の翌日は家族で寿司パーティ

前にも書きましたけど、妻は今年の誕生日で60歳の還暦になりました。誕生日の前日は「東武ワールドスクエア」に二人で日帰り旅行をしてきて、誕生日の翌日の今日は家族で手巻き寿司のパーティ。

僕は妻に美味しいサカナを食べてもらいたくて、雪が降り始めた午後に地下鉄に乗って新宿御苑まで行ってきました。雪(雨から雪になった)で寒く、さらにコロナウィルスの影響で多くの人が外出を控えているのでしょう。初台から新宿三丁目で乗り換えたのですが、地下街は土曜日なのに閑散としていました。

お目当の魚屋さんは、新宿御苑から歩いて3分ほど。実は昔から検索していて一度行ってみたいと思っていた魚屋さんなのでした。裏路地を歩いて「本当にこんなとこに魚屋あるのかなー」と少し不安になりましたけど、ちゃんと土曜日も営業してます。

しかも、やっているのか、やっていないのか良くわからない佇まいで、さらに不安に。お店の前には蟹や伊勢海老や貝類がどっさりと(かなり無造作に)積み上げられています(笑)。ガラガラと玄関を開けても反応がないのでさらに不安(笑)。「こんにちわー」と大きな声を出して3回目に、奥から80歳手前くらいのおじいちゃんがニコニコして「いらっしゃーい」と出てきてくれました。

サカナのことは良くわからないので、とりあえず「妻が還暦になって、そのお祝いに家族が集まって手巻き寿司やるんですが、見繕ってください」と伝えると「おー、家族で手巻き寿司ですかー、いいですねー」とニコニコ。「ご予算は如何程にしましょう?」と聞かれて「6-7000円くらいでお願いできれば…」と伝えると…「おー、そんなに。じゃあ頑張ってみますねー」と終始ニコニコ。

「なにか、奥さんがお好きなものはありますか?」と聞かれ「妻が、ウニをばくばく食べたいと言ってました」というと「ウニですかー、今日はウニのいいのがなくて仕入れてないんですよ」と残念そう。でも昨日仕入れたウニがありますから、これはタダであげますから、持って帰ってくださいー、と意味不明なことを言われて、驚きを隠せません(昨日仕入れたサカナは売りたくないってこと?)

あとは、うちの奥さんはお寿司屋さんに行くと「貝類」ばかり注文してますわ。というと、嬉しそうに「はいはい、カイですねー」とケースの中をのぞいています。

そうこうしているうちに、サカナを一尾取り出して目の前でさばいてくれます。これは何ですかー?と聞くとシマアジ。いま美味しいですよー。とさばいて、普通なら「アラ」で売りそうな部位をどんどん黄色いバケツに捨てていきます。

そんなおじいちゃんと、色々話し込んでしまって…。このお店はおじいちゃんで三代目だそうです。ちゃんと毎日魚河岸でサカナを仕入れて、毎日包丁持ってないとボケちゃうそうで、ずっと仕事をされているそうです。

なんだか、その会話が嬉しかったのか、どんどんサカナをさばいて、アワビなんて丸ごと刺身にしてくれたし、海老も美味しいよー…ってまだ生きてる海老を13尾。さらに「手巻き寿司には汁もつけなさい」と、表から伊勢海老を丸ごと一尾持ってきて半分に割ってくれました。

さらに、これもおまけであげますね…、と明太子を1ケース。なんだかどこからどこまでがサービスなのか全然わからない。

そして驚くべきは最後の最後に、予算を言ったにも関わらず、値段の方をポッキリにしてくれたことです。えええええー!ってな金額。

もう感謝感激。思わずおじいちゃんに「僕毎月一回来ますわー!」と握手してしまいました。まあ最初だからサービスしてくれたのか、雪が降っているからなのか、コロナで客足が遠のいているからなのかはわかりませんが、大ファンになってしまいました。毎月1回ここに来て、手巻き寿司をやりたいですー。

このボリューム、すごいでしょ。すごすぎて人に教えたくない(とか言いつつもブログ書いてますが)。もちろん味の方も最高。プリプリでめちゃくちゃ美味しかったですー。

つづく


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