それを作れば彼が来る
1989年のアメリカ映画。トウモロコシ畑の真ん中で「それを作れば彼が来る」という声を聞いた元野球選手の父親を持つ、主人公の不思議な体験。
いい映画である。なにより登場人物がみんな「いいひと」なのである。 奥さんもそれなりに美人でいい感じだし。娘たちもラブリーなのだ。
最後まで野球場の取り壊しを主張していた義弟までが、最後はいいひとになる(笑)そして当然のように、感動的で夢のあるハッピーエンドが待っている。
主人公のケビン・コスナーは、僕にとってどうも印象の薄い俳優。 逆に言うと、彼だけが目立っていなくて、他の俳優さんは、子役の娘ちゃんを含めてみんな個性的だったように思う。
選曲の良さで泣ける
よかったのは、主人公が小説家を探しに行くシーン。 オンボロのフォルクスのバスに乗って、アメリカを走るシーンでは、オールマンブラザースのジェシカが流れる。そして、帰り道のシーンではドゥービーブラザースのチャイナグローブが流れるのである。
もうね、この選曲には泣けてくる。僕の高校時代。憧れのアメリカの風景なのだ。 果てしなく広がる大地をぶっ飛ばすときは、サザンロックかウェストコーストサウンドなのだ。
やっぱ、選曲がうまい映画はいいなあ…って思う。
- 監督/脚本:フィル・アルデン・ロビンソン
- 出演者:ケヴィン・コスナー/エイミー・マディガン/バート・ランカスター
- 音楽:ジェームズ・ホーナー
- 日本公開日:1990年3月24日
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