3つめは「何を今更…」と言われそうですが
ブログ開設で気が付いたこと。ひとつめは「自分が書きたいことより人々が読みたいものを作る」ということ。ふたつめは「過去の記事でも「初めて出会うひと」が存在する」ということ。
この2つは共に「読んでもらうひと」のことを意識しなくてはならない…という心構えですが、最後に気が付いたのは2019年の現在「何を今更言ってるのだ」と怒られそうなことです。
それは「スマートフォンでの見え方を意識する」ということです。…本当に何を今更ですよね(苦笑)。これまで色々なセミナーで「モバイルファースト」であることが重要ですよ。…なんてことを言ってきた僕なのに。
もちろん、これまでサイトを作る際にはページの見え方をスマホに最適化することは当然のこととして、レスポンシブ・ウェブ・デザインを実装したり、UIに関しても、それなりに考えてきたつもりです。
ですが…自分自身に向け、あえて声を大にしていうならば「おまえは本当に自分のサイトをスマホで実機確認しているのか?」ということだったのです。
制作環境がパソコンだから…という言い訳
それはやはり、こうしてブログを運用する制作環境がパソコンであることから脱却しきれていないとつくづく思います。
つまり、最初にパソコンでの画面構成というか構造化があり、それをスマホ用に修正しているだけということです。パソコンでの表示とスマホでの表示は、まったく異なるものであってもよいはずなのに、レスポンシブであることに頼りすぎて、スマホのUIは縦に積んでおけばよい…という安易な考えであったと思います。
そもそもPC用に作られたページをスマホでも最適化するということが間違っているような気がしてならないのです。スマホはスマホで独特なインターフェースだから、単に小手先のレイアウトの課題修正ではなく、実機を片手に人々は、どんな時に、どんな場所で、なにをしながらウェブページを見て情報を得ようとしているのか…という出発点が抜けているような気がしています。
パソコンの便利さとスマホの便利さ
僕がパーソナルコンピュータと出会って、デザイナーがパソコンを仕事の道具として使い始めた世代として、僕は間違いなく第一世代です。道具が変わることによって成果物はもちろん、プロセスも大きく変わることを経験してきました。そして何よりパソコンの進化によって、こいつはデザインという分野で画像ファイルを制作するだけでなく、動画や音声ファイルも操作でき視聴もできるようになった。さらにケーブルがプリンタやスキャナだけに繋がっていた時代から、世界中のパソコンにインターネットを介して繋がるようになった…という時代の変化を知っています(このあたりは、あまり書くと「くどい」ので、この辺にしておきますが)
そうしたネットワークやデバイスの進化の中に登場したスマホは、パソコンが機能をアップするような進化とは全く違うものであるということを、僕はもっともっと思い知るべきなのです。
とりわけ「コミュニケーション」という意味では、パソコンの何倍も進化した。さらに生活の中の機器としては、猛烈な速度で浸透したこと。そして重要なことは誰もがスマホを使うことを苦としていないこと。難しいパソコン操作とは全く違うものです。
そこが出発点として考えて、僕はブログを通じて情報発信をすべきなのだと思い知らされたわけです。単なるプレビュー画面の確認ではなく、スマホを手にした様々な生活の中での確認が必要だということ。つまりリビングやカフェだけじゃなく、電車の中で立ったり座ったり、電車以外の様々な移動手段の中。あるいはリラックスした布団の中。そういう環境で「誰に何を届けるべきか」を考えていこうと思いました。
知識として“知っている”ではなく“気が付く”ということ
今回のことは、サイトを構築する際に「モバイルファーストは重要である」ということを、知識として「知っている」のではなく、自分自身の体験として「重要だと気が付いた」こと。思い知らされたことです。
そして自分は何をすればよいのか? 残念ながらその回答は出ていません(爆)。ただ今回は気が付いただけなのです。これまで習慣としてやってきたパソコン中心の世界から、日常に溶け込んだスマホの行動が重要であることに。
でも、あえて今更かもしれませんが、これを自分自身の気づきとして得れたことは大きく、これから何をしていくかは、またこのブログで更新していこうと思います。