遠い昔の未来の街並:PLANET CITY
今の妻と一緒に暮らし始めた頃に、昔バンド経験があることを伝えていたので、彼女が「まさゆきの曲が聴いてみたい」と言われました。自分自身はもう音楽なんて作っていなかったので、あまり自信もなかったのですが…。聴かせると、とても気に入ってくれて、「またバンドやりなよー」となんども言われたものです。(旦那に遊びのバンドを勧める妻って珍しくないですか? 笑)
今の妻と一緒に暮らし始めた頃に、昔バンド経験があることを伝えていたので、彼女が「まさゆきの曲が聴いてみたい」と言われました。自分自身はもう音楽なんて作っていなかったので、あまり自信もなかったのですが…。聴かせると、とても気に入ってくれて、「またバンドやりなよー」となんども言われたものです。(旦那に遊びのバンドを勧める妻って珍しくないですか? 笑)
大学時代から続けていた音楽作りの中で、自分自身で大きな分岐点になったのが、この「シティの残像」という曲です。これまで作ってきた曲と何が違うのかと言うと「黒っぽい」音作りをしてきたかったのです。つまりはソウル、ファンク、ブラコン…と言う黒人音楽を初めて意識した曲で、この曲から「ホーンセクション」のかっこよさを自分なりに再現してみたくなりました。まずは聞いてみてください。
今回のPLANET CITYで取り上げる際に、プロデュースはゴンゾ本人が行って、いつもはリズムトラックは僕が担当するのですが、この曲はゴンゾ自身がドラムのプログラミングをしています。しかも、この曲は「明るいロックンロール」でドライブ感のあるイメージがあったのですが、まさかの「テクノポップ」アレンジ。
この曲はPLANET CITYのキーボード奏者、榎本みょうが君の作曲です。現時点のレパートリーでは個人的に一番好きな曲かもしれません。それは作曲のみょうが君と、歌詞を作った僕とのコラボレーションがうまくいったからかも知れません。
アイスナインが小説家カート・ヴォネガットにインスパイアされた曲ならば、この曲は稲垣足穂の一千一秒物語にインスパイアされました。この小説は細かい短編から成り立っている足穂の代表作で、この中に「THE BLACK COMET CLUB」という説があります。
タイトルにもなっている「アイスナイン」とは、カート・ヴォネガットの「猫のゆりかご」というSF小説に登場する人類最後の兵器の名前。アイスナインは氷の結晶体の一つで、通常気圧下における融点は摂氏45.8度。通常の水に接触すると、その全てを連鎖反応的に凝固させてしまいます。つまりアイスナインが投下されると、すべてが凍りついてしまうのですね。
ここには、還暦ライブで配布した音源をはじめ、そこそこ完成しているトラックをアップロードしています。前にも書きましたけど、僕たちは最終的にファーストアルバムを作りたいので、最終的な完成バージョンは、アップしない可能性がありますけど、とにかく以下の段階で一番新しいPLANET CITYを聴いていただくことが可能です。
そこで、やはり「自分たちの音」と言える形を残したい。できればファーストアルバムとして形にしたい(パーティ配布のCDはあくまでもデモテープとして)、そこには妥協しない全力投入したい…と考えるようになりました。ライブの出来がよくなかったことなんて、どうでもよい…というか、練習していないのだから出来が悪くて当たり前なのだから。