6月8日にオープンしたらしい
自粛期間中の5月10日、原宿まで散歩をしてきたのですが(原宿まで散歩してきた 参照)、その時はまだオープンしていなかったIKEA原宿に行ってきました。場所はJR原宿駅「表参道口」の真っ正面。大きなビルなので原宿駅前の景観が大きく変わったような気がします。
この日も妻と一緒に、おでかけ。今日は自転車ではなくハチ公バス(渋谷区の区バス)で原宿駅口まで乗って、そこから徒歩。実は僕はいま仕事で、色々な雑貨や文具などの専門店の取材を開始するところなので、ウォーミングアップを兼ねて近場で遊びに行った次第。
このIKEA原宿ですが、たぶん2年くらいずっと工事していたんじゃないかな。以前の会社が北参道だったので、深夜帰宅でタクシーで帰るときに、工事中のこのビルの前を何度通りました。タクシーの運転手さんに「ここに何ができるんですかね」と聞くと「IKEAらしいっすよ」と教えてくれて、こんな原宿駅のど真ん中にIKEAってイメージができなかったのです。
びっくりするくらい小さなIKEA
これまでIKEAといえば港北(横浜)や立川などの郊外店で、1日がかりで買い物をする店舗でした。インテリアを考えるときにトータルの提案を見れるのが素敵で、この10年間、何度も引っ越しをしてきた僕は、かなりIKEAに投資してきました(笑)。
なのでタクシーの運転手さんに「ここにIKEAができる」と聞かされても、信じられなかったです。IKEAといえばまるで、テーマパークのように売り場(というかショールーム)を歩き、階下の雑貨売り場で小物をピックアップし、最後は2フロア分ある高い商品倉庫から、購入する家具をピックアップする…というシステムですよね。それが、この原宿で実現するのか…というのが疑問でした。
そもそもIKEAって家具を自力で持って帰るので車で行かなくてはならない。そんな巨大な駐車場を原宿駅前に確保できるのかな…と。
そして、いざ入店。お店に足を踏み入れると、そこは確かにIKEAなのですが、びっくりするくらいに小さな店舗。「IKEA原宿」というよりも「原宿ショールーム」的な感じ。
でも、やっぱりここはIKEA
このビル全部がIKEAなのではなく、1階と2階の2フロアーのみ。新宿の東急ハンズよりも小さい。ちなみに隣のショップはユニクロ。
「なーんだ、こんなの全然IKEAじゃねえよ」と最初は思ったのですが、商品を観ているうちに「あ、やっぱここはIKEAなんだ」と思うようになりました。数は少ないですが、部屋のサイズを明記した展示ゾーンもいくつかあり、これはこれで楽しい。
もちろん、郊外店のように沢山の提案はないのですが、初めてIKEAを訪問するにはちょうどいいかもしれません。そして明確に異なるのは、顧客のターゲット。
郊外店の場合は、お父さんお母さん、子供達(場合によってはおじいちゃん、おばあゃんも一緒)という家族、あるいは新婚さん、ベビーカーで子供と一緒の若い家族というのがメインですが、この店では、ほとんどが若いカップル、あるいは高校生や大学生。いわゆる親のスネをかじっている連中がほとんどで、彼らに「将来こんな部屋作りをしたらどお?」とか、そんな感じの提案。
陳列されているのは、ほぼほぼ小物や雑貨系ばかり。だがそれがいい(前田慶次w)。IKEAファンは額縁やキャンドルや造花や食器などをIKEAで揃えることが多い。それを車に乗って港北や立川に行くのは面倒だ。それを原宿で済ませられるのは大きい。
多くの学生を中心とした若い顧客は、ぶっちゃけ「買う気がない」。ウィーンドーショッピングなのだ。それが証拠の多くの顧客は黄色いショッピングバッグを手に持っていない(爆)。
もちろん、小物や雑貨だけでなくベッド、ソファ、テーブルなども陳列されているが、物理的にここで購入して持って帰るのは不可能だ。そこで大きな商品には「こちらの商品の購入はオンラインストアで」というタグが付けられており、そこにQRコードが印刷されている。なるほど。こういうサービスデザインなのか…と納得する。
ただ、まだまだIKEAならではの「ワクワク感」が顧客に伝わっていないような気がする。この先もっとウィークスルーの導線や、陳列のサービスデザインが必要になってくるだろう。大きな商品への購入導線はQRコードでクリアするなら、大型の商品の陳列も今後は期待したい。
なにしろIKEAといえば低価格で夢が叶う場所。そしてワンランク上の収納家具も魅力的なのだから。
あー、ここのサービスデザインのスタッフになってCJM(カスタマー・ジャーニー・マップ)作ってみたいわー。
隣のユニクロもよい
取材を兼ねてざっくり見て回り、なんやかんやとタッパーとジップロックとオリーブオイルを購入。こんなIKEAグッズを原宿で購入できるのがいいよね。
そして隣のユニクロもすごくよかった。原宿であることからかTシャツに力を入れているのが嬉しい。ここでも色々戦利品を購入したのだが、詳しくは後日報告します。
そうそう、ブラックのミニーマウスのオブジェもあるので、記念撮影によいですよ。