1年中Tシャツで過ごしています
還暦前の55歳頃から、いろいろな束縛から自由になりたくて…というのは、大げさですが、年中Tシャツで居ることが多いです。とりわけロックTシャツが大好きで、ミュージシャンのロゴやポスターやレコードジャケットがプリントされたものをずっと着てました。
このロックTシャツ。日本だと帰る店が限られていて中野や高円寺、下北沢などに通ってましたし、海外だとサンフランシスコのヘイト・アシュベリー。今年はロサンザルスのメルローズアベニューでも何枚か買ってきました。
が、そうこうしているうちに欲しいTシャツに限界を感じてしまい。さらに値段も5000円オーバーするものも珍しくない…。そんなことから「自分でデザインして作ってしまえ」と、オリジナルプリントECサイトでTシャツを作って着ています。
さらに昨年は、東京ドームにポール・マッカートニーが来日公演を行なったこともあり、ポールのTシャツを買おうと思ったのですけど、気に入ったものがなかったのです。そこで自分でデザインして作ったというのが、直近のきっかけ。このページの一番上の紺色のTシャツがそれで、「死ぬのは奴らだ」って書いてあります(笑)
隣のおばちゃんにTシャツを売ってあげた
この写真が↑ポールのライブでの東京ドーム。アリーナ席で座っていると、隣のおばちゃんが話しかけてきました。なんでも彼女は、このコンサートのために大阪から観に来たそうで、僕たちよりも5つくらい年齢が上。さすがにポールマッカートニー。年齢層が高い(笑)。そしておばちゃんが、話の途中でこう訪ねてきました。
「そのTシャツどこで売ってましたん?」
「いや、これ僕がデザインしたオリジナルなんですよ」
「いやー、素敵やわー、私も欲しいわー」
「いやいや、これは売り物じゃないんですわ」
「そうなんですか、残念やわー」…とあまりにも残念そうなので、「でしたら個人的にお分けしましょうか、お金かかりますけど」…と返事をすると、おばちゃん大喜び「あたりまえですやん、ちゃんとお支払いしますよー、おいくらですかー」と聞かれたので、まあ、僕の手数料(これからネットで手続きとかあるので)も含めて、1枚3000円ですが…というと、
「いやー、そんなに安いの?外で売ってるシャツはみんなもっと高いわよー」とのこと。しまった、もう1000円高くしてもよかったかな…とせこいことを考えていた僕なのですが、なんとおばちゃんは、その場で財布を取り出して「ほな2枚お願いしますね」と6000円を手渡してくれたのです。
なんという太っ腹というか、もし僕が詐欺でお金だけ受け取ってドロンしたら、どないすんねん…とか思ったのですが、まあ夫婦で居たこともあって信用してもらったのでしょう。あとは妻が、おばちゃんとラインを交換して住所を教えてもらって、ちゃんとTシャツを発注して、おばちゃんに送りました。
もしかしたら商売になるかも…と思ったりもする
帰り道に妻と話しながら、「もしかしたらオリジナルTシャツって商売になるかも」…なんて話をしながら帰路に付いたのですが、自分でデザインしてTシャツを作ることはよいのですが、商売にするとなると著作権とかの問題をクリアするのが大変そうだな…と思っています。もちろん自分だけで楽しむのであれば、問題はなさげなんですけどね。
たとえば、上のTシャツの写真は、ビル・ネルソンがレッド・ノイズというバンドをしていた時のロゴ。これ、ちゃんとIllustratorでトレースして作ったので、完全に僕の手を経ているわけなのですが、ロゴそのものに著作権があるんじゃないかと思っています。例えばナイキのロゴを僕がIllustratorで起こしたとしても、それはやっぱ海賊版というか著作権侵害になっちゃうでしょうしね。
では、ロゴをトレースするのでなければよいかも…と考えて作ったのが、左のTシャツ。これはデヴィッド・ボウイの「ステイション・トゥ・ステイション」というレコードの裏面で、曲名が全部書いてあります。右もボウイのアルバム「ジギー・スターダスト」のアルバム名をタイポグラフィで組んだもの。
さらにこれは、ボウイの「ヒーローズ」という曲の歌詞をタイポグラフィとしてデザインしたもの。左がフロントプリントで、右はヨットパーカーのバックプリント。
しかし、商売で作るとなるとサイズごとに在庫を抱えなくてはならないだろうし、何かいい方法はないものか…と考えている今日この頃なのであります。何かご意見とかアドバイスとかあれば、ぜひ教えてください。