ちょっと冷静に考えてみた
武漢ウィルスが蔓延した世界。日本は昨日39県における緊急事態宣言の解除を発表しました。新型コロナウイルス感染拡大防止のため重点的に対応している13の「特定警戒都道府県」でも、茨城、岐阜、愛知、石川、福岡の5県は解除となりました。東京と神奈川、千葉、埼玉、大阪、京都、兵庫、北海道は引き続き緊急事態宣言の対象地域で、外出自粛が要請されています。
全面的な自粛解除まで、主要都市を含めもう少しなのかもしれないですが、おとといWHOが「このまま消滅しない可能性がある」というコメントをしました。
いずれにせよ、この惑星に降り注いだ疾患は当面、収束する気配がないように思えます。さらに深刻なのは疾患による死亡ではなく、各国のロックダウンによる深刻な経済危機だと思います。
ですが、ネガティブに考えても憂鬱になるだけなので、少しはポジティブに考えてみることにします。すなわち、このコロナパンデミックで「よい結果」を産んだこともあると思うわけです。
地球が喜んでいる
すこし古いニュースソースですがNASAの発表によると、コロナウィルス の影響で武漢の二酸化炭素が激減したという報告があります(3月)。
さらにインドのガンジス川。これまでは黄土色の濁った川の透明度が上がってきたり、かつヒマラヤが目視できるくらいに空気が綺麗になった。ベネチアの水も綺麗になったそうです。
すごいですよね。僕も以前ならば、こうした記事を読んで「すげー」と思いつつも、どこか遠い場所のことなので頭のどこかで「ふーん」と思う程度でした。
…が! この数日で新宿、渋谷、原宿、代官山を散歩して感じたこと。それは「空気が綺麗になっとる」ということ。空がすごく高くて青い。こんな素敵なことがあるって、素晴らしいじゃないですか。さらに夜になってベランダに出ると、星が綺麗。というかたくさんの星が見えているということ。
これは、地球が喜んでいると思うのです。少し前までは地球の環境破壊に関して、深刻だなーと思いつつも自分には何もできなかった。それがこんなにも綺麗な空気の地球に住めるということ。これこそが人間として最も重要なことかもしれないですし、どれだけお金を積んでも実現できなかったこと。
僕は、この状態。すなわち空気が綺麗になって、美しい地球に住めるのであれば、多少経済危機になっても我慢できそうな気がしますが、みなさんはどうですか。(そして経済危機は僕だけじゃなくて、みんな平等にやってくるので、あまり怖くなかったりしますしね…笑)
歴史の分岐点に立ち会っている感覚
それと、今回の地球規模のパンデミックは長期的に見て「地球がよくなる」ようなワクワクする気持ちがあります。無論ウィルスによって数年は地球単位で経済は悪化し、場合によっては戦争が起きたりするかもしれません。
しかし、この地球が綺麗になっていくことは、長期的に見て人類が先の見えない不安の中で生活するのではなく、美しい惑星に住める未来を信じられるような気がするのです。
思い出してみれば僕たちの子供の頃というのは、日本は高度成長期で、「今日よりも明日の方が素晴らしい日になる」と信じていました。なぜかわかりませんが、僕はいま、子供の頃に感じたワクワクが蘇ってきているのです。
そして、近年なかった世界の大きな分岐点に立ち会っているような気がしています。
例えば日本であれば明治維新のきっかけになったペリーの黒船来航、第二次大戦の終戦時の玉音放送。そのどちらも僕は生まれていないので、後に書かれた本や映画でしか知りませんが、そうした価値観がゴロっと変わってしまう分岐点に、今回のコロナによるパンデミックが相当するんじゃないかと思っています。
おそらく、過去の人々は大きく社会が変わるときに、じわじわと変化して、周囲に馴染んでいったと思うのですが、今回の変化は、それが「大きな変革期」であることに気がつかない人が多いような気がします。おそらく、この先、色々な価値観が変わっていくような気がするのです。
それは仕事の在り方や、経済、通貨、政治が変わる可能性を持っている。それに伴って、大事にしなくてはならない価値観が急激に注目される。その価値観とは「愛」だと思うわけです。愛する伴侶、恋人、家族、隣人。そうした大切な人への愛に比べて、これまでの経済や通貨が重要でなくなるような気がします。
ま、僕の勝手な妄想なんですけどね(笑)
でも、その妄想をどんどん大きく広げていくことで、直近でやってくる小さな危機は乗り越えていける可能性があるような気がしてます。そして長期的な未来は、もっとワクワクする社会や地球があると信じたいのです。